JR北海道は12日、北海道新幹線の速度向上の実施について発表した。2019年春のダイヤ改正に合わせて実施を予定している。東北・北海道新幹線における最速達列車の運転時分は東京~新函館北斗間3時間58分となり、現行の列車より4分短縮される。

  • 2019年春のダイヤ改正から、東北・北海道新幹線の最速達列車(下り2本・上り1本)における東京~新函館北斗間の運転時分が4時間を切り、3時間58分に

北海道新幹線新青森~新函館北斗間のうち、青函トンネルおよびその前後の区間は在来線との共用走行区間となっており、新幹線は現行140km/hで走行。東北・北海道新幹線「はやぶさ」の最速達列車は現在、東京~新函館北斗間を4時間2分で結んでいる。

昨年12月、青函共用走行区間等高速化検討WGにおいて、青函トンネル内での160km/h走行を2018年度末に、青函トンネル内の下り線での210km/h走行を遅くとも2020年度に特定の時期の一部時間帯において開始をめざす方針が取りまとめられた。これを受けて高速走行試験が行われることになり、JR北海道と鉄道・運輸機構による青函トンネル内での速度向上試験、JR北海道と鉄道・運輸機構、JR貨物の3者による青函トンネル内での新幹線の走行速度を160km/hとした貨物列車とのすれ違い試験が今年9月に実施された。

JR北海道の発表によれば、試験を経て青函トンネル内の160km/hでの営業運転に支障がないことを確認したという。2019年春のダイヤ改正から青函トンネル内の速度向上を実施し、東京~新函館北斗間を3時間58分で結ぶ東北・北海道新幹線の最速達列車を下り2本・上り1本運転する予定となった。