一人暮らしの水道代、平均はどのくらい?計算の仕組み・確認法・節約術をまとめて紹介

1か月に水道代(水道料金)がどれくらいかかるか知っていますか? 意外と知られていない水道代の仕組みを把握しておくことで、細かい節水に繋がり、思わぬトラブルも回避できるかもしれません。また今回は、水道代をインターネットで確認する方法や、一人暮らしでもすぐに実践できる節水テクニックなどを紹介します。

目次

1. 水道代の仕組みや請求方法
2. 一人暮らしの水道代の平均と計算方法
3. どんなことに多くの水道代を使っているの?
4. インターネットでの水道代の確認方法
5. 水道代を抑えるための節約術
6. 一人暮らしの水道代 まとめ

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水道代の仕組みや請求方法

まずは、水道代がどのような仕組みで計算されているのかを詳しく見ていきましょう。
水道代の内訳には一定額を支払う「基本料金」と、使用した水量によって決まる「従量料金」があります。さらに下水道料金も一緒に請求されるので注意しましょう。

水道代(水道料金)

水道料金 = 基本料金 + 従量料金 + 消費税(+ 下水道料金)

では基本料金と従量料金は何が違うのでしょうか?
① 基本料金:毎月一定の額を支払う水道代(固定)
※この基本料金は、水道管の太さ(水道メータの口径)によって決まります。
② 従量料金:使った水の量で決まる水道代(変動)

つまり私たちが節約して減らすことができる水道代は、②の従量料金分なのです。ちなみに、東京都の水道メータ口径ごとの基本料金は以下の通りです。
水道メータの口径と料金表(基本料金・一部抜粋)
13mm:860円
20mm:1,170円
25mm:1,460円
30mm:3,435円
40mm:6,865円

では、水道代はどのように請求されるのでしょうか? 水道代の請求書発行や検針調査は2か月ごとに行われるため、水道代も基本的には2か月ごとに請求されます。

水道代の支払い方法

地域により異なりますが、たとえば東京水道局への支払いには次の方法があります。
① 口座から引き落とし(条件を満たすと年間600円の割引あり)
② クレジットカード
③ 請求書による支払い

水道代の請求は個人宛にくる場合が多いですが、なかには大家さんが水道代を一括で管理している場合もあるようです。そのため、自分の水道代がどれくらいなのかきちんと把握しておかないと、後々トラブルにになってしまうことも。思わぬトラブルを避けるためにも、物件探しの際に、支払い方法の確認や口径の大きさなどもチェックしておいてもよいかもしれません。水道代の仕組みを把握しておくと、水道代がいつもより高く請求されたとき、どのような原因が考えられるかトラブルの発見や解決にも役立つかもしれませんね。

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一人暮らしの水道代の平均と計算方法

一人暮らしの水道代の平均はいったいどれくらいなのでしょうか? 一人暮らしの2か月分の水道料金と下水道料金を計算してみました。

東京都水道局の調査では、一人暮らしの平均使用量は、ひと月に8.2m³となっています。今回の計算は、2か月とも同じ水量を使ったこととします。

例)一人暮らしで2か月にかかる【水道料金】(メータ口径が13mmの場合)
基本料金:860円×2か月=1,720円
従量料金:8.2m³×22円(1m³当たりの値段)×2か月=約360円(360.8円)
(1,720円+360円)×1.08(消費税率)=約2,246円(2,246.4円)
合計 2,246円

これに【下水道料金】が加わります
一般汚水:560円×2か月=1,120円
浴場汚水:280円×2か月=560円
合計 1,680円

水道代の計算結果

一人暮らしの平均的な水道料金と下水道料金は……
水道料金 :2,246円
下水道料金 :1,680円
となって、あわせた水道代は「2,246円+1,680円=3,926円(2か月分)」になります。

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どんなことに多くの水道代を使っているの?

東京都水道局が平成27年度に行った「一般家庭水使用目的別実態調査」によると、水使用量の約40%がお風呂、約21%がトイレに使用されているとのことです。さらに炊事に約18%、洗濯に約15%と続きます。シャワーの出しっぱなしや、トイレの水の「大」「小」の使い分けなど、使用割合の多い部分で水道代の節約を考えてみるのもよいかもしれませんね。

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インターネットでの水道代の確認方法

水道代の請求書(検針票)がきてから、こんなに使っていたっけ?と思った経験はありませんか? 東京都水道局では毎月どれくらいの水道代がかかっているのかを、パソコンやスマートフォンなどを使って確認することができます。

それが、東京都水道局の「東京水道マイネット ~料金をネットで確認~」。東京都水道局が管轄するエリアにお住いの方は、こちらのサイトに会員登録をすると、以下のことができるようになります。
① 直近2年間の検針票の確認
② 過去4年間(毎月検針の人は2年間)の水道使用量と水道代の確認
③ 各種申し込み(クレジットカード払いの申し込みなど)

東京水道マイネットは会員登録も利用も無料です。前年の料金などと比べて、使用量が適切だったのか、水道代を節約できることはなかったのかなどを振り返るために利用してみるのもよいのでしょう。

東京水道マイネット

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水道代を抑えるための節約術水の流しっぱなしに注意!

洗面や食器洗い、シャワーなど一人暮らしの生活でついつい水を流しっぱなしにしてしまうことはありませんか? 30秒間水を流しっぱなしにするだけで、約6リットルもの水が無駄になってしまうこともあるのです。朝晩の歯磨きに使う水をコップに汲んでおくなどの工夫をしてみてはいかがでしょうか。

節水コマを使おう!

節水コマとは、蛇口に取り付けるゴム製などのコマです。この節水コマを取り付けるだけで、節水効果が期待できるといわれています。あまり知られていませんが、節水コマは水道局の各営業所にて、無料で配っていることもあるようなので、問い合わせて試してみてはいかがでしょうか。ただし、レバー式水栓など、構造上取り付けられない場合もあるので注意が必要です。

他にもこんな節水の方法があります!

・汚れた食器は、キッチンペーパーで汚れを拭き取ってから洗うようにする
・食洗機を使う
・お風呂の残り湯を、上手く再利用する(洗濯、掃除、花の水やりなど)
・水の入ったペットボトルをお風呂に入れておく(ただしペットボトルの水も温めなければいけないので、節水にはなりますが温めるガス代がかかってきてしまうので注意してください)

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一人暮らしの水道代 まとめ

水道代の仕組みを把握しておくと、月々どれくらいのお金が水道代にかかっているのかがわかり、水道代が急に高くなってしまったなどの、思いがけないトラブルにも対応できるかもしれません。

また、一人暮らしの生活の中でどんなものに水を使っているのかを知ることで、節水のバリエーションを増やすことができます。節水コマの使用や身の回りにあるものを工夫して使うと、水道代を抑えるだけでなく、水資源を守ることにも繋がっていきます。歯磨きをするときやシャワーを使うときに、水を流したままにしないなど、日頃の小さな心がけも大切です!



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