筑豊電気鉄道は2000形1編成(2003号車)に開業時の塗装「西鉄マルーン&ベージュ」と初代2000形塗装「黄電(きなでん)」の2種類の塗色を同時復活させ、12日から運行開始する。

  • 筑豊電気鉄道2000形(2003号車)塗装イメージ

同社は1956(昭和31)年の開業当時、自社車両を保有しておらず、西鉄北九州線から車両を借り入れ、さらに西鉄北九州線の車両の乗入れによって運行されていた。その当時の塗色が「西鉄マルーン&ベージュ」だったという。その後、1975(昭和50)年に西鉄福岡市内線・西鉄北九州線で活躍した2両連接車を購入し、3両連接車に改造。2000形「黄電」として1977年から運行開始した。2007(平成19)年以降、7編成あった2000形の塗色が順次変更され、2009年に「黄電」塗装は消滅している。

こうした経緯を踏まえ、今回は懐かしい2種類の塗色を1編成で同時に再現した。A車正面と下り線側面は「西鉄マルーン&ベージュ」、B車側面と上り線側面は「黄電」としている。「1編成に2パターンの塗装を施しているため、『撮り鉄』の皆さまには、写真撮影する角度等、ご不便お掛けしますが、ご理解頂ければ幸いです」と筑豊電気鉄道。11月12日の運行開始後、11月17・18日の「ちくてつ電車まつり2018」でも運行される。