アニメ『マクロスΔ』劇中に登場する戦術音楽ユニット・ワルキューレによるライブイベント「扇情のプレミアムライブイベント」at 豊洲PITが9月23日、東京・豊洲PITにて開催された。

  • 「扇情のプレミアムライブイベント」

『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』のBlu-ray&DVD購入者限定イベントとして開催された本イベントは、大充実の全9曲のライブパフォーマンスはもちろん、3rd LIVEダイジェスト版の最速上映あり、新情報の発表ありの超濃厚なものとなった。出演者は戦術音楽ユニット・ワルキューレ(美雲ΔJUNNA、フレイアΔ鈴木みのり、カナメΔ安野希世乃、レイナΔ東山奈央、マキナΔ西田望見)。本稿では、夜の部の模様をお届けする。

▼1曲目から魅せて聴かせるワルキューレ

開演前の影ナレは、マキナΔ西田望見が担当。公演中の諸注意を『マクロスΔ』の世界観で行うのも、もはや定番だ。そして開演時間。照明が落ち、5色のペンライトが会場を彩ると、「マクロスエリシオン」の映像とともに「ようこそ!ワルキューレ・ワールドへ」のイントロが流れ始める。

そしてイントロからAメロに転調した瞬間紗幕が落ちてそのままライブスタート。先ほど影ナレを担当した西田が「会いたかったよー!」とクラップを先導すれば、Aメロからファンからのコールも完璧。鈴木も歌声にキュートさを巧みに織り込み、JUNNAもラップ部分のセリフに音源以上の愛嬌が乗る。そして階段上含め2段となったステージを用いてW型にフォーメーションを取りながら、サビのダンスではキレのある動きで精度の高さをみせていた。

続く「チェンジ!!!!!」では、メインスクリーンに映るキャラクター5人の姿にダンスをリンクさせた見事なパフォーマンスを披露。しかもそれがただ揃うだけではなく、どのメンバーを観てもエネルギーに満ちあふれているし、サビ前のハーモニーも非常に美しい。その部分を下支えする安野の歌声はさすがリーダーといったところ。2サビ後の西田と東山も息ぴったり。加えてJUNNAと鈴木のコンビネーションもよく、ライブ序盤から5人のチームワークをしっかり見せつけてくれた。

2曲歌って、安野主導でのMCパートがスタート。各メンバーの挨拶では、もちろんフロアの輝きが即メンバーカラーへと変わる。まず安野の挨拶からはじまり、「歌は?」と投げかけ「命!」とかえってくると、「いっぱい言ってもらえたー!」と素直に喜びをみせる。そして横浜アリーナでの3rd LIVEから約7カ月を経ての、久々の5人のステージを「たくさんの皆さんに集まっていただけてうれしい」とまとめていた。

続くJUNNAは「ようこそ!ワルキューレ・ワールドへ」のセリフについて「私がセリフを言っても皆さんが本当に盛り上がってくれてめっちゃうれしいです!」と触れ、東山はまさかのキャピキャピアイドルテンションでの挨拶。メンバーから「誰?」と総ツッコミを受けると「なんでもない……たまにはそんな日もある……」と改めてレイナとしてそれを受ける。

また、西田は「今日はずっとマキナの声じゃなくていいと言われた」と、念願の素の声でシャウト煽り。その一方で、「曲中はマキナできゃわわをお届けできるよう頑張ります!」とまとめていた。そして鈴木も「お前らの元気まだまだそんなんじゃねぇだろうがー!」と何故かその流れを引き継ぎつつも、「顔がよく見れてうれしい!」と語り、この日限定で振る舞われた“ウィンダミア宰相 監修のお弁当屋 『うぃんだみあ亭』”のメニューの話題を経て、「今日は楽しくヴァールを鎮圧していきたい」とまとめ、再びライブへと移る。

▼3rd LIVEの映像も初出し!生コメンタリーにファンも大喜び

ここからは3曲連続での披露となったのだが、序盤にして畳み掛けるような勢いを持って「一度だけの恋なら」「絶対零度θノヴァティック」と「Walküre Attack!」が、立て続けに歌われた。その「一度だけの恋なら」、Bメロでハーモニーの精度がさらに研ぎ澄まされていることが感じられ、その印象はサビに入っても不変。

最も長く歌われている曲のひとつだからこそ、5人のレベルUPがつぶさに感じられる。2サビ最後のロングトーンをはじめ、まっすぐで強いだけでなく深みを増したJUNNAのボーカルは、もう安定かつ圧巻のものだ。また、続く「絶対零度θノヴァティック」の、頭サビ後のグラインドの五声はこの日も完璧。次々と追っかけの聴かれるBメロからのサビ、そして2サビ後の五声の重なりも素晴らしい。一方ダンスパフォーマンスの面でも、サビの手の動きが非常に細かいながらもピシッピシッとしていて、一個もスキがない。前期/後期OPを連続で畳み掛けてのこのクオリティという点も、さらに驚かされるポイントだ。

しかもそれに続くのが、「Walküre Attack!」というのもまたすごい。1サビでは再び階段上ステージも用い、サビで鈴木、JUNNAのツインボーカルが前に出るこの曲らしいW型のフォーメーションを取ってかっこよく魅せていく。そのふたりはサビラストのロングトーンを突き抜けるように思い切り歌い上げ、逆にDメロはふたりが階段上ステージで背合わせで披露。加えて、落ちサビ前のダンスタイムも5人の動きがきれいに揃い、かつキレのあるダンスを披露する。

披露後、実は昼公演では「破滅の純情」が歌われていたことが東山から明かされる。そして、「Walküre Attack!」のイントロの部分の振りが新たに追加されたことを明かし、さらにその振付を「1日で覚えた」と鈴木が語り、場内は驚きでどよめく。

そんななか、今年2月開催の3rd LIVEのダイジェスト映像をメインスクリーンで上映することに。生コメンタリー付きであり、なおかつフィルムコンサートのようなこのコーナー。まずライブのオープニングムービー「Walküre Launch!!!!!」に登場する5人分のモーションキャプチャーを、西田が担当したことが明かされ、鈴木に「のぞキューレ」と茶化される。また「チェンジ!!!!!」のJUNNAが次々に「女神」と称され、鈴木も「色っぽい」と称賛。

「ワルキューレは裏切らない」の部分でコールを受けた際には、「覚えてくれて一緒に歌ってくださるのがうれしい」と安野が口にしていた。そして「ダイアモンド クレバス」でMay'nが登場した際には「本当に“降臨”してるよね……」「歩き方が綺麗!」と全員が絶賛。思い出を呼び起こしながら、楽しく盛り上がったダイジェスト上映が終わると、東山が「これだけでイベントができそう」とその話で盛り上がった。