ビジネスパーソンに出張はつきもの。いつもと違う本社や支社での研修に、遠方のクライアントとの打ち合わせ、そしてその後の飲み会etc……。これらの正規のタスクをすべて終えた後は、職場の上司や同僚のための最後の“仕事”が待っている。そう、お土産選びだ。

出張に出ている間、職場にいろいろと迷惑をかけることもあるだろうから、そのお礼にと出張先でお土産を購入するビジネスパーソンは多い。そんなとき、もちろん定番モノでもOKだが、「せっかくなのでちょっといいモノを購入して皆に喜んでもらいたい……!!」と考える人もいるはずだ。

では、いったいどんなお土産が喜ばれるのだろうか。そもそも、各地にどんなお土産があるのだろうか――。自分で調べるよりも、「その道のプロ」に聞いた方が早い。そこで、秘書時代に年間約120個、累計で3,000個以上の接待の手土産を選んできたお土産のスペシャリスト・渡邉華織さんに、日本各地の主要都市のおすすめのお土産をセレクトしてもらった。

今回は日本屈指のグルメの宝庫として知られる福岡県に出張した際に購入したいお土産を紹介しよう。

会員制 柚子胡椒専門店 伍代長谷部「天然柚子胡椒新緑と天然大葉胡椒青菜のギフトセット」

  • 会員制 柚子胡椒専門店 伍代長谷部「天然柚子胡椒新緑と天然大葉胡椒青菜のギフトセット」(税込4,320円)

    会員制 柚子胡椒専門店 伍代長谷部「天然柚子胡椒新緑と天然大葉胡椒青菜のギフトセット」(税込4,320円)

原料へのこだわり、商品のストーリー、見た目の高級感はどこをとっても一級品。他にはない風味と、なにより「会員制」というインパクトが、大切な人や舌の肥えた人への特別なお土産としておすすめだという。税込4,320円。

エスピープラン「大人のこだわり金平糖」

  • エスピープラン「大人のこだわり金平糖」(税込3,672円)

    エスピープラン「大人のこだわり金平糖」(税込3,672円)

甘さ控えめで、抹茶、塩、しょうがなど、素材の味がとても生かされている大人の金平糖。1週間かけて丁寧に仕上げられた貴重品で、金平糖は「勝ち星」として縁起が良いので、職場や取り引き先へのお土産として喜ばれるだろうとのこと。日持ちが90日と長く軽いので、まとめ買いをして配るのにぴったりだと言える。税込3,672円。

奈良漬さろん安部「SALON DE AMBRE 奈良漬×クリームチーズ 4個セット」

  • 奈良漬さろん安部「SALON DE AMBRE 奈良漬×クリームチーズ 4個セット」(税込5,076円)

    奈良漬さろん安部「SALON DE AMBRE 奈良漬×クリームチーズ 4個セット」(税込5,076円)

「奈良漬」と「クリームチーズ」という絶妙な組み合わせを味わえる一品。日本ソムリエ協会認定のソムリエと共同開発し、4種類それぞれに相性の良いワインが紹介されており、お酒好きの人へのお土産に最適だ。税込5,076円。

豆腐工房 ぬくもり畑「豆腐の味噌漬」

  • 豆腐工房 ぬくもり畑「豆腐の味噌漬」(税込3,780円)

    豆腐工房 ぬくもり畑「豆腐の味噌漬」(税込3,780円)

800年前から受け継がれてきた伝統の発酵食品。1カ月以上かけて丹精込めて作られた豆腐の味噌漬は、チーズのようになめらかでクセが少ないのが特徴だという。特に甘いものが苦手な人、お酒のお好きな人、高齢者、健康志向の人に渡すといいだろう。常温保存ができるので、持ち運びの心配も不要。税込3,780円。

近年の福岡近辺のお土産のトレンドは?

渡邉さんは福岡のお土産事情について、以下のように解説してくれた。

「福岡といえば昔からある定番のお土産の数々が頭に浮かびますが、新しいもの好きの博多っ子ならではの、明太子やあまおう、とんこつラーメンなどをアレンジした目新しい商品も多く目を引きます。たとえば『オーソドックスな辛子明太子はちょっと……』という方は、手軽に食べられるチューブに入ったバジル味や、ゆず風味の明太子がおすすめです。アレンジがしやすいので、お料理好きの方へのお土産としていかがでしょうか。現在、福岡空港は改修工事中のため、利用する航空会社によっては搭乗口がお土産店と離れている場合があります。お買い物に夢中になって、うっかり飛行機に乗り遅れないようにご注意くださいね」

次回の福岡出張時にお土産を選ぶ際は、ぜひとも参考にしてもらいたい。

※金額はすべて2018年11月時点のもの

監修者プロフィール: 渡邉 華織(わなたべ かおり)

ぐるなび『こちら秘書室』担当室長。約20年にわたって大手企業の会長や社長の秘書業務を務め、秘書時代は年間約120個、合計3,000個以上の接待用の手土産を選び、プライベートでも年間60個もの手土産を選ぶ手土産選びのスペシャリスト。これまで、中国政府要人、アメリカ大使、アルゼンチン大使、ベルギー大使など国際的なセレブリティへの手土産も選んできた。

現在は36,000人以上の秘書会員をもつ『こちら秘書室』の担当室長としてコミュニティーをまとめ、秘書のためのスキルアップセミナー、接待店の試食会などを企画し、現役の秘書に必要な情報を提供している。また、秘書会員の目利きにより選ばれた、ビジネス使いに適した手土産を紹介するサイト『接待の手土産』が年に10回ほど行う、秘書会員による手土産の品評会では、秘書の誘致を手がけるとともに、自らも約450個の手土産を試食。味だけでなく包装紙や紙袋にわたるまで最近の手土産動向を把握し、現役秘書の手土産ニーズや悩み事を吸い上げている。