第31回東京国際映画祭のアウォード・セレモニーが2日、東京・六本木のEXシアター六本木で行われ、阪本順治監督×稲垣吾郎主演『半世界』(2019年2月公開)が観客賞を受賞した。

『半世界』稲垣吾郎

稲垣吾郎(10月30日に開催された記者会見時の写真)

これを受けて、稲垣は「この映画をご覧になった皆さんが気に入ってくださり大変うれしく思います。公開に向けて大きな励みになります。ありがとうございました」と喜びのコメントを寄せた。

阪本監督は、受賞のスピーチで「これはちょっと不意打ちで…」と驚いた様子を見せ、「たくさんの方が投票していただいた結果だと思いますが、見ていただいて伝わった人も伝わらなかった人も、見てくれたことに感謝します。みんなでお祝いします。ありがとうございます」と感謝した。

阪本監督の完全オリジナル作品となる同作は、美しい地方都市を舞台に、40歳目前という年齢の男3人の視点を通じて、誰もが通るある地点の葛藤、家族や友人との絆、希望を描く物語。主人公の炭焼き職人・紘を稲垣が演じ、紘のかつての同級生・瑛介を長谷川博己、紘と瑛介の同級生・光彦を渋川清彦、そして、紘の妻・初乃を池脇千鶴が演じた。

なお、今年の「コンペティション部門」には、国内外から集まった1,829本の中から16作品を選出。日本からは『半世界』と今泉力哉監督×岸井ゆきの主演『愛がなんだ』の2作品が選ばれていた。

  • 『半世界』阪本順治監督
  • アウォード・セレモニーに出席した阪本順治監督