博報堂生活総合研究所は10月29日、生活者が選ぶ「2019年ヒット予想」ランキングを発表した。調査は9月28日~10月2日、首都圏および京阪神圏在住の15~69歳の男女1,008名(有効回収数)を対象に、インターネットで行われた。

「2019年ヒット予想」ランキング

同調査は、新聞・雑誌・Webなどから、「今年生活者が関心を示した/世の中で注目された」と思われる商品やサービス、コンテンツ、出来事など約350事例を収集。うち80項目について「来年(2019年)以降、話題になりそう/人々の生活に普及・浸透していそう」と思うかを調査したもの。

  • 「2019年ヒット予想」ランキングTOP30

    「2019年ヒット予想」ランキングTOP30

同ランキングでは、「ドライブレコーダー」が1位を獲得。続く2位は「ドローン」、3位は「ワイヤレスイヤホン」、4位「宅配ボックス」、5位「自動運転システム搭載車」となった。

同ランキングの結果を受けて、同研究所は「2019年ヒット予想」のキーワードを『ソーシャル・プラス』であると分析。トップ30にランクインした商品・サービスを元に【移】【職】【住】【買】の4種類に分類して、生活者が求めるソーシャル・プラスを紹介している。

まず、上位には「【移】世の中の『動く』に安全性をプラス」するものが多くランクインしており、あおり運転や高齢者の事故が注目されるなか、1位となった「ドライブレコーダー」をはじめ、「自動運転システム搭載車」が5位に。また、人の行けない場所に荷物を運ぶことができる「ドローン」(2位)や、不在でも荷物を受け取れる「宅配ボックス」(4位)にも注目が集まった。

「【職】世の中の『働く』に柔軟性をプラス」するものとしては、「フリマアプリ」(6位)を「副業」(12位)として捉える声や、人手不足を解消する「無人店舗」(27位)がランクイン。

また、「【住】世の中の『住む』に利便性をプラス」するものとして、「音声アシスタント」(9位)や「時短家電」(11位)、「IoT」(13位)、「スマートホーム」(16位)、「スマートリモコン」(18位)といったテクノロジーも注目を集めた。

さらに、「QRコード決済」(8位)や「レジなし店舗」(9位)、SNSでそのまま購入できる「SNSショッピング」(23位)や「スマホ事前注文」など、「【買】世の中の『買う』に迅速性をプラス」するものも上位にランクインした。

「2018年ヒット商品」ランキング

今回の調査では、「2018年ヒット商品」についてもランキング化している。その結果、TOP5は、昨年に引き続き「インスタ映え」が1位を獲得。次いで、2位「ドライブレコーダー」、3位「フリマアプリ」、4位「ドローン」、5位「サッカーワールドカップ」となった。

  • 「2018年ヒット商品」ランキング

    「2018年ヒット商品」ランキング