明治安田生活福祉研究所は10月25日、「人生100年時代の結婚に関する意識と実態」に関する調査結果を発表した。調査は6月9日~10日、40~64歳の男女1万2,000名(5歳毎の年代、性、配偶者並びに子の有無等で均等割付)を対象に、WEBアンケート方式で行われた。

結婚に求められる最低限の役割

  • 長寿化・未婚化が進む中で、今後結婚に最低限どのような役割が求められると思うか

    長寿化・未婚化が進む中で、今後結婚に最低限どのような役割が求められると思うか

「長寿化・未婚化が進む中で、今後結婚に最低限どのような役割が求められると思うか」を尋ねたところ、男女ともに「経済的な安定」「出産・子育てという家族形成」「相談相手や癒しとなる人間関係の場」を挙げた人が多かった。

属性別にみると、子どもがいる既婚男性では、「経済的な安定」(35.6%)よりも、「出産・子育てという家族形成」(50.3%)と回答した人が多く半数を超えたが、子どもがいない既婚男性や未婚男性、離別・死別男性の場合では、いずれも「出産・子育てという家族形成」(3割前後)よりも、「経済的な安定」(4割前後)の方が高かった。

一方、女性の特徴としては、子どもの有無などにかかわらず、いずれの属性も「経済的な安定」(いずれも5割台)がトップとなった。

長寿化が進む中、配偶者やパートナーに求めるもの

  • 長寿化が進む中で、配偶者やパートナーに求めるもの

    長寿化が進む中で、配偶者やパートナーに求めるもの

続いて、「長寿化が進む中で、配偶者やパートナーに求めるもの」を聞いたところ、いずれの属性も「ともに老後を生きていくパートナーとしての役割」(6割弱~7割程度)が最も多く、次いで「相談・癒しの相手や自分を理解してくれる存在」(4割前後)という結果に。

このほか、「生活資金の確保」は男性よりも女性の方が1割程度高く、他方「仕事や自己実現のためのパートナーとしての役割」では、女性よりも男性の方が1割程度高い結果となった。