ビジネスパーソンに出張はつきもの。いつもと違う本社や支社での研修に、遠方のクライアントとの打ち合わせ、そしてその後の飲み会etc……。これらの正規のタスクをすべて終えた後は、職場の上司や同僚のための最後の“仕事”が待っている。そう、お土産選びだ。

出張に出ている間、職場にいろいろと迷惑をかけることもあるだろうから、そのお礼にと出張先でお土産を購入するビジネスパーソンは多い。そんなとき、もちろん定番モノでもOKだが、「せっかくなのでちょっといいモノを購入して皆に喜んでもらいたい……!!」と考える人もいるはずだ。

では、いったいどんなお土産が喜ばれるのだろうか。そもそも、各地にどんなお土産があるのだろうか――。自分で調べるよりも、「その道のプロ」に聞いた方が早い。そこで、秘書時代に年間約120個、累計で3,000個以上の接待の手土産を選んできたお土産のスペシャリスト・渡邉華織さんに、日本各地の主要都市のおすすめのお土産をセレクトしてもらった。

今回は歴史と伝統の都、日本屈指の観光地として名高い京都府に出張した際に購入したいお土産を紹介しよう。

都松庵「AN DE COOKIE SET」

  • 都松庵「AN DE COOKIE SET」(税込3,140円)

    都松庵「AN DE COOKIE SET」(税込3,140円)

京都の老舗あんこ専門店が開発した商品。それだけでも話題性があるが、素朴な味なので老若男女問わず喜んでもらえる公算が大きい。小麦粉を一切使用していないため、小麦アレルギーの子どもを持つ人へのお土産におすすめ。税込3,140円。

下鴨茶寮「料亭の粉しょうゆギフト仕様」

  • 下鴨茶寮「料亭の粉しょうゆギフト仕様」(税込1,620円)

    下鴨茶寮「料亭の粉しょうゆギフト仕様」(税込1,620円)

160年以上の歴史を誇る老舗料亭・下鴨茶寮のブランド力を活かしたお土産。「醤油を粉末化し、京都らしく柚子と一味を絶妙にブレンドした意外性」「手頃な価格帯」「日持ちがして軽い」など、手土産に必要な条件を網羅している逸品に仕上がっている。多様な使い方ができ、調味料としてだけではなく、ポテトチップスなどにふりかければ、子どものおやつや大人のお酒のおつまみにも変身するので、どのような人にも喜ばれる。税込1,620円。

ちりめん山椒 千京 「ちりめん山椒 千京」

  • ちりめん山椒 千京 「ちりめん山椒 千京」(税込4,200円)

    ちりめん山椒 千京 「ちりめん山椒 千京」(税込4,200円)

京都のお土産としてちりめん山椒は有名だが、ハワイ帰りの店主が考案した和洋テイストのちりめん山椒は、バジルやドライトマト、マカダミアナッツが入った変り種揃い。話題性に富んでいるので、記憶に残るお土産になりうる。パスタやサラダのトッピングとしても使えるため、料理好きな人や健康志向の人にもピッタリと言えよう。税込4,200円。

ショコラ ベル アメール 京都別邸 三条店「瑞穂のしずく」

  • ショコラ ベル アメール 京都別邸 三条店「瑞穂のしずく」(税込4,212円)

    ショコラ ベル アメール 京都別邸 三条店「瑞穂のしずく」(税込4,212円)

宝石のように見た目が美しく、京都で栽培された酒米「祝」を使用した日本酒や、厳選された抹茶を使用したチョコレートは京都ならでは。1粒1粒にこだわりが感じられ、1箱をみんなで取り分けて楽しむよりは、大事な人にすべての味を堪能して喜んでもらいたいという気持ちで贈りたいお土産だ。税込4,212円。

近年の京都近辺のお土産のトレンドは?

渡邉さんは京都のお土産事情について、以下のように解説してくれた。

「京都は食べ物以外にも京小物や和コスメなどお土産のバラエティーが豊富ですので、お渡しする方に合わせたお土産選びがポイントです。選ぶ際に気をつけていただきたいのは、最近は日本全国の百貨店などで京都のお菓子やお漬物などが手に入りますので、京都でないと購入できないものを選ぶようにしましょう。京都の老舗は営業時間が短いところも多いので、『行ってみたら閉まっていてショック!』ということのないように、事前に営業時間をチェックしておくことも重要です。京都のお土産といえば和菓子やお漬物、ちりめんじゃこなどがメジャーですが、今は伝統的なものを現代にアレンジした和洋折衷の商品や斬新な商品がたくさんありますので、お子様のいる家庭や若い方には、京都らしい素材を使った今風の商品を選ぶと良いでしょう」

次回の京都出張時にお土産を選ぶ際は、ぜひとも参考にしてもらいたい。

※金額はすべて2018年10月時点のもの

監修者プロフィール: 渡邉 華織(わなたべ かおり)

ぐるなび『こちら秘書室』担当室長。約20年にわたって大手企業の会長や社長の秘書業務を務め、秘書時代は年間約120個、合計3,000個以上の接待用の手土産を選び、プライベートでも年間60個もの手土産を選ぶ手土産選びのスペシャリスト。これまで、中国政府要人、アメリカ大使、アルゼンチン大使、ベルギー大使など国際的なセレブリティへの手土産も選んできた。

現在は36,000人以上の秘書会員をもつ『こちら秘書室』の担当室長としてコミュニティーをまとめ、秘書のためのスキルアップセミナー、接待店の試食会などを企画し、現役の秘書に必要な情報を提供している。また、秘書会員の目利きにより選ばれた、ビジネス使いに適した手土産を紹介するサイト『接待の手土産』が年に10回ほど行う、秘書会員による手土産の品評会では、秘書の誘致を手がけるとともに、自らも約450個の手土産を試食。味だけでなく包装紙や紙袋にわたるまで最近の手土産動向を把握し、現役秘書の手土産ニーズや悩み事を吸い上げている。