あしたのチームは10月23日、中小企業の従業員を対象とした「給与に関する調査」の結果を発表した。調査期間は2018年6月18~19日、調査対象は従業員数10人以上300人未満の会社に勤める20~59歳の従業員、有効回答は400人。

満足していない理由、1位「金額が上がることがない」

  • なぜ月給に満足していないのかお答えください。(複数回答)n=266

自身の給与体系に最も近いものを尋ねると、「月給制+賞与」が63.8%、給与額が固定される「月給制(賞与・インセンティブなし)」が24.5%、「年俸制」が4.0%などとなり、計70.6%が賞与やインセンティブにより年収が変動する不安的な給与体系であることがわかった。

自身の給与体系に「納得していない」と答えた人は61.8%。月給額(固定支給額)については、約3人に2人にあたる66.5%が「満足していない」と答えた。満足していない理由として、「金額が上がることがない」(44.0%)、「金額が少ない」(39.1%)、「パフォーマンスに見合っていない」(31.6%)、「適正な評価金額でない」(29.3%)が上位に入り、成果と月給額のギャップに対する不満が多いことが明らかになったほか、「金額の決定方法が明確でない」(25.9%)との不満も目立った。

給与額の決定に影響する項目1位は「社長の主観的判断」(36.3%)。一方、自分の給与がどのように決められているか知らない人も29.8%いた。

「正当な評価」だと思うものを聞くと、「評価基準が明確」が49.3%で最多。次いで「労働時間ではなく成果が評価される」が34.0%となり、成果への対価が支払われる「Pay for Performance」の考えに基づく人事評価制度を望む人が多いことがわかった。