俳優の磯村勇斗と女優の白石聖が16日、東京・台場のフジテレビで行われたCS・フジテレビTWOのドラマ『キミの墓石を建てに行こう。』(28日19:30~20:30)の完成披露試写会に登場し、10代監督への驚きを語った。

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    (左から)磯村勇斗、宮嵜瑛太さん、白石聖

このドラマは、フジテレビが主催する高校生を対象としたシナリオコンテスト「第5回ドラマ甲子園」の大賞受賞作品で、受賞者の宮嵜瑛太さん(19歳)が、プロのサポートを受けながら監督も担当。主人公の少年・片瀬(磯村)が、大切に思っていた少女・梨花(志田未来)を病で亡くし、その遺志を叶えるために彼女を慕う後輩・奈々(白石)と動き出す中で、愛するものを失った2人が結ばれていくストーリーだ。

磯村は、宮崎さんと接して「現場の宮崎監督と描いている宮嵜監督が、全然違うんですよ! (現場では物語に描かれる)切なさとかがなにもないんです。堂々としてましたし、反骨精神もあったので、それがビックリしちゃいましたね。どこからその発想が来るんだろうって」と、人柄と作風のギャップに驚いたそう。

また、「クランクインは東京で撮って、最初は監督も緊張されてましたし、硬かったんですけど、次の日から(宮嵜さんの地元の長野県)松本のロケになったので、急に朝からニコニコしながら『おはようございますぅ』みたいな感じに変わったんで、やっぱり地元で撮る時の空気感もあって、すごく素敵な状態で撮ってたんだなと思いますね」と、変貌ぶりにも驚かされたそうだ。

それを受け、白石も「確かに松本のシーンではリラックスされていたのか、ノビノビとして、目がすごい輝いてキラキラしていたなっていう印象があります」と同調。本人の印象については「初めて本を読んだときもお会いした時も、10代とは思えない落ち着いた方だったので、10代だからという感情は全くなく、監督という目線で大人として接していました」という。

そして、台本を読んで「本当に10代の時に書いたのかと疑いたくなるような、台本のト書きがすごくしっかり描かれていたりとか、セリフの1つ1つもどういった気持ちでこのキャラクターは発しているんだろうかと考えさせられる書かれ方をしていたので、本当に頭が良い方なんだなと思いました」と感心した上、「しっかり私の要望や考えも加味してくださって、これから先も仕事できたらいいなと思う監督です」と信頼を語った。

また、ビデオメッセージを寄せた志田未来も「初日はなかなかカットがかからなかったりとか、声も小さくて『これでいいのかな』とモヤモヤっていうところがあったんですけど、最終日は『カットー!』という声がカッコよくてキラキラしてました」と成長を評価。

宮嵜さんは「多くの方の協力の元で作っていくというのを体験できて、すごく幸せなことだと感じています。脚本を書いた身としては、自分の書いた文字の世界がどんどん形になって目に見えるものになっていくのに感動して、監督して思うと、考えてなかった部分もいっぱいあって、本当に監督して現場では扱われていて、いろんな決定権や確認が全部回ってきてドキドキしましたけど、それもすごくうれしかったです」と貴重な経験を振り返っていた。

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