CBコンサルティングは9月26日、運営する「CBnews」にて実施した「医学部受験の点数調整は必要?必要ではない?」と題したアンケート調査の結果を発表した。調査は8月17日~9月3日、病院・診療所などに勤務する医師112名を対象に、インターネットで行われた。

医師の業務・働き方に男女差あり

  • 医療現場で感じる男女差

    医療現場で感じる男女差

「医療現場で感じる男女差」について聞いたところ、男性と女性の医師とで業務内容などに差が「ある」と回答した意思の割合は73.2%にのぼり、特に、「当直」や「休みの取り方」「オンコール」などで男女差を感じるという意見が多かった。

具体的には、「女性医師は早く帰宅するのに、給料一緒はおかしい」「(有給の消化が多い女性医師に比べ)こっちは有給消化できない」「女性が働けず不公平という声がほとんどだが、男性が子どもと過ごせないのも不公平だ」など、業務量と報酬の差が見合わない状況を疑問視する意見や、「出産や子育ての時期に夫の協力がなく、妻が対応するしかないため、女性に負担がかかりすぎていることが大きい」との指摘も。

そのほか、「『体力面で女子には無理だ』と教授から入局を断られた」(50歳代・女性)という実体験や、「むしろ女性医師のほうがしっかりとして細やかな配慮がある場合もある」(60歳代・男性)と、女性医師の丁寧さを指摘する男性医師の声などが寄せられた。

医学部受験に点数調整は必要?

また、「医学部受験の点数調整は必要かどうか」を問うと、27.7%が「必要」、72.3%が「必要ではない」と回答。「受験は性、年齢、経験に関わらず公平であるべき」といった意見があがった一方で、「医師が不足している中、その解決のためには男性医師の養成がより有効であると思われる」といった意見も見受けられた。

また、点数調整が「必要」「必要ではない」に関わらず、「調整をするなら受験者に事前に知らせる必要がある」という指摘や、「男女別に定員枠を設定すればよいのではないか」といった提案も多数寄せられた。