第一三共ヘルスケアはこのほど、「職場のコミュニケーションに関する意識調査」の結果を明らかにした。同調査は8月22日~24日、全国の20代から50代の女性800名を対象にインターネットで実施したもの。

  • 職場における口頭でのコミュニケーションの頻度

    職場における口頭でのコミュニケーションの頻度

現在の職場での上司や部下・同僚との会話(口頭でのコミュニケーション)の頻度について尋ねたところ、業務上の会話については、全体の57.7%が「少ない」または「どちらかといえば少ない」と回答した。年代別に見ると50代が最も多く、20代が最も少なかった。

業務以外の会話について尋ねると、全体の65.9%が「少ない」あるいは「どちらかといえば少ない」と答えた。年代別の結果でも、前項と同様、50代が最も多く、20代が最も少なくなっている。

  • 職場における口頭でのコミュニケーションの頻度(業務以外の会話)

    職場における口頭でのコミュニケーションの頻度(業務以外の会話)

3~4年前と比較した口頭コミュニケーションの頻度の変化について聞くと、合計で18.8%が「減った」「やや減った」と回答した。どの年代においても、「減った」「やや減った」と答えた割合が、「増えた」「やや増えた」と答えた割合よりも多い。

減ったと考えている口頭でのコミュニケーションの内容は、「業務の口頭による指示」と「口頭での質問・確認」が各36.8%で最も多かった。以下、「業務外の雑談」(33.3%)、「対面での会議や打ち合わせの頻度」(24.8%)、「悩みや困りごとの相談」(23.9%)、「ちょっとした愚痴や不満をこぼすこと」(20.5%)が続いている。

現在、職場で困っていること・悩んでいることについて聞くと、49.3%が「特になし」と回答した。しかし、「自分の意図・考えがうまく伝わらない」(13.6%)、「指示・伝達遅れでトラブルが起きることがある」(11.9%)など、対人コミュニケーションに起因する困りごと・悩みも上位にランクインしている。

現在の職場で孤独や孤立を感じるか尋ねたところ、21.9%が「感じる」または「やや感じる」と回答した。年代別に見ると、「感じる」「やや感じる」の合計は20代で最も高く35.0%で、年代が高くなるにしたがって、少なくなる傾向があった。

  • 職場で「孤独」「孤立」を感じるか?

    職場で「孤独」「孤立」を感じるか?

職場で感じているストレスの程度について尋ねたところ、92.4%が何らかのストレスを感じていることがわかった。「非常にストレスを感じている」を100、「全くストレスを感じていない」を0として、自身がどの位置にいるか尋ねたところ、年代別では30代が最もストレスが強く、50代が最も弱かった。

「職場での会話が減ったと感じている人」に限ると、100から70の「強いストレスを感じている人」の割合が高かった。この傾向は年代を問わず共通で、職場での会話不足がストレスの程度を強めていることがわかった。

  • 職場に対して感じているストレスの程度

    職場に対して感じているストレスの程度