東京急行電鉄、横浜高速鉄道、横浜DeNAベイスターズの3社連携による取組みの一環で、ラッピング電車「ベイスターズトレイン ビクトリー号」で行く「ビクトリーツアー」が開催された。初日の9月7日は球団OBの三浦大輔氏がスペシャルゲストとして登場した。

  • 「ベイスターズトレイン ビクトリー号」で行く「ビクトリーツアー」を開催。渋谷駅から東急東横線・みなとみらい線を走行して日本大通り駅へ

東急電鉄・横浜高速鉄道とプロ野球球団が連携したイベント電車の運行は今回が初とのこと。「ベイスターズトレイン ビクトリー号」は横浜高速鉄道Y500系1編成(8両編成)を使用し、車体外装から車内の床面やドア、中吊りポスターまで横浜DeNAベイスターズ1色の特別車両に。9月7~9日に「ビクトリーツアー」用の列車として渋谷駅から日本大通り駅まで運行された後、9月10~16日には東急東横線・みなとみらい線をはじめ、相互直通運転を行う東京メトロ副都心線・西武線・東武東上線での運行も予定している。

「ビクトリーツアー」では各日250名ずつ募集され、ベイスターズのユニフォームを着たファンも多数乗車していた。「ベイスターズトレイン ビクトリー号」は12時48分頃、東急東横線の渋谷駅5番線ホームから発車。横浜スタジアムの最寄り駅、みなとみらい線日本大通り駅まで1時間弱の走行中、車内ではスペシャルゲストの三浦大輔氏による記念品プレゼントやファンとのハイタッチイベント、ベイスターズファン・鉄道ファンのゲストMC、吉川正洋さん(ダーリンハニー)とのトークイベントが行われた。

  • 「ベイスターズトレイン ビクトリー号」が渋谷駅に入線

  • 車内は多くのベイスターズファンらでにぎわった

  • スペシャルゲストの三浦大輔氏、ゲストMCの吉川正洋さんが登場

トークイベントで「ベイスターズトレイン ビクトリー号」に乗車しての感想を聞かれた三浦氏は、「(車内に)入ったときからベイスターズ1色。選手も幸せですし、ファンの方々も楽しめると思います」とコメント。三浦氏自身は、電車といえば新幹線での移動が多く、車内では「雑誌を読んでるかiPadで映画を見てるか。その途中で大体寝てます」とのこと。遠征帰りなど新幹線以外の電車に乗る機会もあるようで、「リーゼントのときはずっと窓見てます。柱のところで小さく立ってます(笑)」と話した。

ベイスターズは現在5位。今季のクライマックスシリーズ進出に向けてコメントを求められた三浦氏は、少し間を置いて「……崖っぷちです!」。

その言葉に車内のファンらも苦笑いだったが、続けて三浦氏は「厳しい状況が続いてますけれども、可能性はあります。ラストスパートのためにもファンの声援は必要。(可能性が)ゼロにならない限り、一縷の望みにかけて選手も頑張ってますし、ファンの方々も最後の最後まで、選手をチームを信じて応援してほしい」と語った。ベイスターズファンの印象についても聞かれ、「マナーがいい。先日どこかで乱入があったみたいですけど、ベイスターズファンはそんなことないですから。でもしっかり檄を飛ばしてチームを鼓舞して、最後まで一緒に戦ってくれるところはありがたいですね」と答えた。

  • 車内では三浦氏による記念品プレゼントやハイタッチイベントが行われた。三浦氏だけでなく吉川さんに握手を求めるベイスターズファンの姿も

三浦氏と吉川さんによるトークイベントは8号車(元町・中華街方面の先頭車)の車掌マイクを使って行われた。三浦氏はトークイベントを振り返り、「すごいですよね。1個のマイクで交互に喋って、しかもボタンを押しながらでないと喋れないので、なかなか新鮮でした」とコメント。ファンらは2~7号車に乗車していたため、トーク中はファンの反応が見えず不安げな様子を見せることもあったが、「でも電車がまっすぐなところを走るとき、(貫通扉の)真ん中から皆さん手を振ってくれてるのが見えたんです。普段のトークショーにはない光景で、楽しかったですね」と三浦氏は話していた。

なお、9月7日の「ビクトリーツアー」開催後、横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズ対東京ヤクルトスワローズの試合は4対1でベイスターズが勝利した。ラッピング電車「ベイスターズトレイン ビクトリー号」で行く「ビクトリーツアー」は9月8・9日も開催。9月8日は谷繁元信氏、9月9日は佐伯貴弘氏がスペシャルゲストとして登場する。

  • ラッピング電車「ベイスターズトレイン ビクトリー号」車内の様子