女優の松本まりかが、11日に放送されるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』(毎週火曜21:00~)の第9話にゲスト出演する。
吉岡里帆演じる主人公・義経えみるが生活保護受給者と向き合う同作。第9話は、えみるが気にかける高齢受給者の丸山幸子(小野和子)と孫のハルカ(永岡心花)の目の前に、娘を残して4年間も男と姿を消していたハルカの母・梓が突然現れるというストーリーだ。
この梓を演じるのが松本。自分も生活保護を受けたいと申し出るが、失そうした理由を尋ねると態度がひょうへんし、攻撃的な一面を見せ始める。
今作について、松本は「すごく発見があるドラマでした。いろんな人が出てくるけど、どっちが正しいと押し付けないところがいい。この生き方が正しいんだ!という感じだったらお勉強くさいですが、すごくひどい親に見える梓も、どうしてこういう風な人になったのかを突き詰めないと、たぶん解決にはならない」と分析。
育児放棄をしてしまう役柄だが、「自分と向き合うということから、逃げていた子なんじゃないかなと。それで男性依存、恋愛依存になっていて、子供はかわいいけど、私を助けてくれる存在ではない。だから、まずは私を助けてもらいたい…。そうやって、少女のまま大きくなっちゃって。その場その場で反応して感情が出ちゃう。態度がコロコロ変わって、精神の不安定さが出てしまう、一筋縄ではいかない女性」と同情する。
ドラマ『ホリデイラブ』(テレビ朝日)では、主人公夫婦を引っかき回す不倫妻・里奈役で、“あざとかわいい”と話題になった松本だが、今回の役と比較して「壊れているという意味では一緒だけれど、“ゆるふわ”ではないですよね(笑)。表面上は全然違うかもしれない。だけど、男性に対して依存しているってところは一緒です。いろいろ、梓の成分を出してみると、里奈と重なるところがありますね」という。
感情の起伏が激しい役は「疲れはしないですね。集中できてたり、演じてる中で新しい発見や、その役や相手役を理解できたりする瞬間があると、逆にエネルギーがあふれてくる。いい疲れは疲れないです。梓のことはなかなか理解し難いですが、彼女の目でその景色を見たいんです」と笑顔を見せた。