京浜急行バスは6日、トヨタ自動車の燃料電池バス「SORA」を民間事業者として初めて導入し、2019年春からお台場地区で運行開始予定と発表した。

  • 京浜急行バスがトヨタの燃料電池バス「SORA」を導入

同社はこれまでハイブリッドバスや平成28年排出ガス規制対応車といった環境負荷の低いバスを導入してきた経緯がある。このたび導入する「SORA」は、水素と空気中の酸素の化学反応で発電した電気を動力とするため、走行時に二酸化炭素や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能を有する。

環境性能面以外でも、ユニバーサルデザインの導入、周囲の歩行者・自転車といった動体がいる場合に音と画像で運転手に知らせる「視界支援カメラシステム」、車内での転倒事故の要因になる急加速を抑制する加速制御機能などを採用している。

運行路線はJR大森駅から東京港トンネルを経由し、お台場地区(フジテレビ前、台場駅前、東京テレポート駅、船の科学館前等)へ向かう「船の科学館線」となる予定だ。京浜急行バスでは、初導入となる燃料電池バスについて、実際の路線バスでの運用を通じて性能や利便性を検証し、2台目以降の導入を検討するとしている。