俳優の綾野剛が主演するテレビ朝日系ドラマ『ハゲタカ』(毎週木曜21:00~)の第6話が、23日に放送された。

  • 『ハゲタカ』

    左から綾野剛、杉本哲太 -テレビ朝日提供

同ドラマは04年に刊行され、ベストセラーになった真山仁氏の同名小説が原作。主人公の鷲津政彦(綾野)が、"ハゲタカ"と激しいバッシングを受けながら、不良債権を抱えた銀行や経営不振の名門企業へ買収劇を仕掛け、鮮やかに勝利していく姿を描く。

PCメーカー「ファインTD」を率いる滝本誠一郎(高嶋政伸)は、国内有数の総合電機メーカー「あけぼの」買収を巡って鷲津と敵対関係に。土下座、泣き落とし、恫喝と様々な手を使って鷲津を懐柔しようとした。しかしそれに対して、鷲津は「愉快な余興をありがとうございます」と冷静にかわす。その後、滝本は鷲津に対して大規模なネガティブキャンペーンを仕掛けるなど、野望に満ちあふれる滝本を高嶋が見事に演じた。

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  • 第6話より=テレビ朝日提供

また、鷲津を裏切った部下のアラン・フジタ(池内博之)による「日光みやびホテル」の株売却を防げなかったことを、松平貴子(沢尻エリカ)に謝罪したいと思い続けていた鷲津。思いがけず貴子と再会した鷲津は、「何かできることはないか」と問うが、貴子は「何年先でもいいので、私がホテルを守れているかを見届けに来てほしい」と返答した。貴子からの強い言葉に、「プラザ・グループ」との買収合戦への活路を見いだせなくなっていた鷲津も勇気をもらうのだった。

鷲津率いる「サムライファンド」と滝本率いる「ファインTD」、そしてアメリカ最大の軍需産業ファンド「プラザ・グループ」までもが乗り出した「あけぼの」買収を巡る戦い。日本国の内閣総理大臣をも脅し、"情報収集と迅速な行動"で「プラザ・グループ」の不正を告発するなどした、鷲津の勝利に終わった。

しかし滝本に対して、「あなたは貪欲で優秀な経営者だ。その姿勢を貫けば100年後も『ファイン』は生きている」と述べ、最終的に会社を守る決断をした「あけぼの」新見会長(竜雷太)に「お疲れさまでした!」と頭を下げ、敬意を表すのだった。

30日放送の第7話からは、最終章を迎え、ドラマオリジナルストーリーが始動する。18年、平成最後の夏に日本を代表する名門重工業メーカー「帝都重工」で大規模な「データ改ざん事件」が発覚。経営危機に陥った「帝都重工」を救うため、日本ルネッサンス機構の飯島は鷲津に救済を求める。「帝都重工」を買収してほしいという申し出に対し、鷲津が下した決断は驚くべきものだった。

また、第7話のPR動画がYouTubeで公開中。18年を描く第3部に向けて必見の内容となっている。

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  • 30日放送の第7話より=同