俳優の佐藤浩市が主演を務めるテレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル『Aではない君と』(9月21日 21:00〜)の出演者が24日、明らかになった。

  • 『Aではない君と』ポスタービジュアル

    『Aではない君と』ポスタービジュアル

同作は薬丸岳の同名小説を実写化。大手建設会社に勤める吉永圭一(佐藤)は、離れて暮らす中2の息子・青葉翼が同級生への殺人容疑で逮捕されたことから、息子の心の叫びに耳を傾け、事件の真相を探っていく。天海祐希が、翼の起こした事件を担当する弁護士・神崎京子を演じる。

殺人容疑で逮捕される息子・翼役には、子役オーディションを勝ち抜いた期待の新人、杉田雷麟(らいる)が決定。杉田は『「この世界で食ってくのか?」主演の佐藤浩市さんに、初対面で聞かれました。〝はい〟と即答しました。そんな僕に「俺と関わる場面ならお前が納得行く まで何度でも付き合ってやる」とも言ってくれました。とにかく嬉しかったです!」と語る。

また吉永の元妻・青葉純子役に戸田菜穂、吉永の恋人・部下である野依美咲役に市川実日子が出演。さらに吉永家族を追う週刊誌記者・中尾俊樹役に、プライベートでも佐藤浩市と親交の深い俳優の山本耕史、吉永が最初に頼る弁護士・長戸光孝役に八嶋智人、吉永の息子が働く居酒屋の店主・井川役に寺島進、家庭裁判所調査官・瀬戸調査官役に安田顕、被害者少年の父である弁護士・藤井智康役に仲村トオル、そして吉永の父・吉永克彦役に山﨑努と、映画並の豪華キャストが集合した。

稲田秀樹プロデューサーは「正直、今どきのテレビには似合わない内容で、普通ならまず通らない企画です。着想から色々と紆余曲折がありましたが、今回、豪華なキャストと制作陣を得て、ようやく実現にこぎ着けることが出来ました」と振り返る。「撮影前、塚原監督とは、そんな難しい内容だからこそエンタテインメントであることを忘れずに作りましょうとも話しました。今、完成品を前にして、その志は報われたと感じています」と語った。

戸田菜穂コメント

何が何でもやりたい役でした!加害者家族を演じることは苦しくて苦しくて毎日がモノクロの世界でした。あらゆる親子に観ていただきたいです。できれば学校でも観てもらいたい。子供と一緒に生きていくということ、あらためて考えさせられる魂の叫びのような作品です!

市川実日子コメント

撮影現場で幾度となく聞こえてきたのは、深い溜息と、このドラマで起きる事件や登場人物の選択、台詞についての会話でした。他の現場と違うのは「自分だったら……」という心の奥底まで掘るような尽きない対話が、自然と続いていくことでした。遠くで起きた特別な事件は、自分にとって全く無関係ではないものなのかもしれない。たとえ、ニュースの中や物語のことでも、人は無意識にそう捉えるものなのかもしれない。
そんなことを感じる現場のまなざしでした。

山本耕史コメント

台本を読んでテレ東らしく攻めているなと感じました。こういう深いテーマのドラマが制作されにくくなっている昨今、僅かでもこの作品に参加できたのは貴重な財産になりました。ぜひ多くの方々にご覧頂けることを願っています。

八嶋智人コメント

僕にも小学五年生の息子がいます。現代社会に住む子供達はいろんな意味で窮屈だろうと親として感じる事があります。コンプライアンスなんて言葉が独り歩きし、子供の世界にまで影響を与え、様々な問題はより深く闇の中に潜むようになる。このドラマはそんな場所にいる子供達と 大人達を丁寧に結び付ける物語だと僕は思っています。もちろん事件を追う事が軸になっていますが、親子ならば他人事ではない物語として見届けて欲しいです。

寺島進コメント

僕がプライベートでもお付き合いしている佐藤浩市さん、この芸能界でも一番信頼できるプロデューサーと、こういう女性監督が増えていくといいドラマがもっと増えるだろうなと思える監督のタッグで作る今作。この作品は、子供、家族を持ってる人間にとってとても大事な事を伝える内容になっていると思います。家族を持ってる人、これから家族を持つ人、結婚する人、家族団欒、幅広くどんな方が見ても、いち人間だったら色々気付き、そして感じる所が沢山ある作品だと思うので、老若男女、一人でも多くの人に観てもらいたいなと思います。

安田顕コメント

脚本を拝読し、涙が滲みました。数日の現場への参加でしたが、出演者、スタッフの皆さまの真摯な向き合い方に、作品への思い、意義を感じました。参加できて、光栄です。多くの方々に、届きますように。

仲村トオルコメント

もし自分の子供が人を殺す、もしくは人に殺される、そのことを想像しようとしても、脳が拒絶するのかイメージすることはとても難しかったです。これほど重く難しい原作をテレビドラマにしようという志に自分も参加したいと思いました。撮影最終日の佐藤浩市さんのたたずまいにこの作品の重みの凄さを改めて感じました。その重み故に、観てくださった方の心の奥底に深く残る作品になっていると思います。