日本航空(以下JAL)はこのほど、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のオフィシャルエアラインパートナーとして、新たなプロジェクトのスタートを発表した。発表会の場では、9月15日よりオンエアとなる同プロジェクトのTVCMも公開。イメージキャラクターを務めるアイドルグループ・嵐からは櫻井翔さんが登壇した。

  • 左から、1964年(東京五輪当時)の制服を着用したCA、東京2020マスコット・ミライトワ、櫻井翔さん、日本航空・赤坂祐二代表取締役社長、ソメイティ、現行の制服を着用したCA

“一緒”に取り組む新プロジェクト公開

JALは、2018年4月に「Fly for it! 一緒なら、もっと飛べる。」を新しいコミュニケーションスローガンに掲げ、2020年とその先の未来へ向けてさまざまな取り組みを行っている。このプロジェクトを通して、アスリートのみならずみんなが「何かできることからチャレンジしてみよう」と思えるような、“一緒”に創り上げていく活動を展開していくという。

  • 嵐の楽曲『Sky Again』が使用されるCMでは、「東京2020大会」開催2年前を迎え、「自分たちも何かにチャレンジしてみたい」と感じた嵐のメンバーの心情が描かれている。どんなことにチャレンジしようか悩み、「みんなと一緒だからチャレンジできるんだ」と気付き、ポジティブな気持ちへと変化していく嵐の面々。加えて、2020年に向けて頑張るアスリートたちや、新たな挑戦をする人々が登場する

メインとなるスポーツの分野では、「スポーツ能力測定会」や「パラリンピックアスリート発掘プロジェクト」などを実施し、スポーツへの支援を通じた次世代育成の加速を試みる。

  • 全国を縦断するスポーツ能力測定会は、「地域に元気を!」という目的のもと、地震による被害からの復興を目指す熊本県を最初の実施会場に選定した。現在は12の都道府県で累計3,555人の子どもが参加しており、2020年までには全47都道府県へ展開、1万2,000人を超える子どもたちの参加を予定しているとのこと

子どもたちのスポーツ離れが進み、体力や運動能力が低下傾向にあると言われている中で、JALは全国の自治体を回り、専用の測定機器を使用したスポーツ能力測定会を実施している。この測定会を通し、子どもたちが一人ひとりの特性に合ったスポーツに出会えるようアドバイスしているという。

  • 日本財団パラリンピックサポートセンターと協力して実施している「パラリンピックアスリート発掘プロジェクト」は、現在70名以上が参加している

また、日本にパラリンピックが根付き盛り上がっていくためには、競技人口の拡大が不可欠であるという考えから、JALは東京2020パラリンピックへの出場を目指すアスリートの発掘も行っている。参加応募や問い合わせは、「Fly for it! 一緒なら、もっと飛べる。」特設WEBサイトでも受付中。JALは今後も航空輸送面でのサポートを中心に、同プロジェクトにて発掘したアスリートのチャレンジを積極的に支援していく。

新しい制服も“一緒”につくろう!

スポーツ以外の分野で“一緒”に行う取り組みの第1弾として、JALの新たな制服を制作するプロジェクトも発足。2013年に着用を開始した現行制服のデザインを一新するにあたって、選定過程には一般の人も参加できる機会を設けるという。また、CAや空港などで勤務する地上スタッフが着用するスカーフのデザインも、一般公募にて決定することが発表された。

  • 発表会当日は歴代の制服を着用したCAたちも登場し、櫻井さんがそれぞれの制服の着用されていた年代を当てるクイズに挑戦する場面も

  • 左から、10代目となる現行の制服(2013年6月~)、8代目(1996年10月~2004年3月)、6代目(1977年10月~1987年12月)、3代目(1960年8月~1967年3月)、5代目(1970年7月~1977年9月)

それぞれの選定内容や進捗状況、一般公募の詳細などを含む新着情報は、随時「Fly for it! 一緒なら、もっと飛べる。」特設WEBサイトにて公開されるとのこと。

このほか、JALは2020年に向けての空港設備投資として、100億円規模の資金を投じることを発表した。さらに、人数と期間を限定し、訪日外国人を無料で地方へ招待するキャンペーンを行うことも明らかに。

  • JALの制服について櫻井さんは「海外から日本に来るとき、最初に会う日本人は客室乗務員の方でしょうから、制服が一新されるのは本当に印象的な出来事になると思います。我々もデザインに参加できるということもあり、全国民でこれからより一層盛り上がっていけそうですね」と語った

初めての試みとなる一般公募など、まさに“一緒”に盛り上がれるJALのプロジェクトからは今後も目が離せない。2020年に向けて嵐のメンバーとともにオリンピックムードを高め、アスリートを応援するだけでなく自分自身でも新たなことにチャレンジしてみてはいかがだろう。