日本たばこ産業(JT)はこのほど、紙巻きたばこや加熱式たばこなど計150銘柄の値上げを財務省に申請したと発表した。これは、2018年10月1日にたばこ税が増税されることに伴うもので、認可されれば10月1日より10~100円の値上げとなる。

「メビウス」は480円に値上げ

  • 「代表的な紙巻たばこ・加熱式たばこの改定価格」

今回、値上げの申請が行われたのは、紙巻たばこ122銘柄、葉巻たばこ1銘柄、パイプたばこ3銘柄、刻みたばこ3銘柄、かぎたばこ14銘柄の計143銘柄と加熱式たばこ「プルーム・テック」7銘柄。

紙巻きたばこの主な銘柄については、「メビウス」は440円から480円に、「セブンスター」と「ピース(20本入)」は460円から500円に、「ナチュラル アメリカン スピリット」は480円から520円に引き上げられる。

加熱式たばこ「プルーム・テック」7銘柄については、それぞれ460円から490円に値上げする。なお、加熱式たばこの増税と価格改定はともに初となる。

同社は「今後も紙巻たばこの販売数量はさらなる減少が予想され、品質・ブランド価値を維持していくためには、コスト削減努力のみで対応することは極めて困難な状況にある」と説明。その上で「紙巻たばこについては、今回の増税(1.0円/本)に際し、今後の原材料費をはじめとしたコストの上昇を踏まえ検討を重ねた結果、増税分以上の定価改定」を行うことに至ったとしている。