1人の“チャレンジャー”が自分の得意ジャンルで、99人を相手にクイズで対決するフジテレビ系クイズバラエティ特番『超逆境クイズバトル!!99人の壁 夏の大花火』が、あす15日(19:00~21:00)に放送される。当時入社2年目の社員が企画した同番組は、昨年大みそかの午前帯に第1弾が放送されると大きな話題を集め、今年4月の第2弾はプライム帯、そして今回の第3弾でついにゴールデン進出だ。

今回は、前回の芸能人スペシャルワンマッチとして解答権を得て「ガトーショコラ」で挑み、5問連続正解で見事賞金100万円を獲得したX JAPANのToshlが、なんと一般参加者と全く同じ条件でひな壇から参戦。そして、同番組のファンであるコラムニストの能町みね子も、同じくひな壇から参加する。収録を終えたばかりの2人に、感想を聞いた――。

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    『99人の壁』でひな壇に紛れ込むX JAPAN・Toshl(中央) (C)フジテレビ

コンサートよりも集中した!?

――収録おつかれさまでした。感想はいかがですか?

Toshl:すごく緊張感がありました。とにかく皆さんそれぞれの専門分野があるので、そこにどうやって割り込んでいこうかということを考えて、すごい集中していたので、どっと疲れましたね。こんなに長い時間集中することは、コンサートでもあり得ないので(笑)、今までの人生の中で一番集中したかもしれないです。

能町:私もすごく緊張したんですけど、今日知りあった周りの人たちと普通にしゃべって、なぜか結構仲間意識が生まれたんです(笑)。本当は仲間でも何でもないんですけど、みんな「頑張れ!」っていう気持ちになって、不思議なチーム感が生まれて、それが面白かったですね。

――Toshlさんも、周りの人とお話しされたんですか?

Toshl:普通に話しかけていただいて、普通に応えさせていただきました(笑)。完全な一般参加者になっておりましたので、「皆さんは、こういう気持ちなんだな」と分かって、とてもうれしかったです(笑)。『99人の壁』ですけど、皆さんとの壁はなく、でもライバル同士ですので、早押しのボタンを押す時にみんな集中してるのを見て「やるなぁ」って思ったり。ライバルでありながら仲間でもあるという不思議な感覚で、楽しかったですね。

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    『超逆境クイズバトル!!99人の壁 夏の大花火』(フジテレビ系、8月15日19:00~21:00)
    100人の一般公募の参加者の中から選ばれた1人の“チャレンジャー”が自分の得意ジャンルで、“ブロッカー”となった残り99人の参加者を相手にクイズで対決。5問連続で正解すれば、賞金100万円を獲得できる。MCは、俳優の佐藤二朗。
    (C)フジテレビ

乙女の気持ちが分かった

――今回Toshlさんは、ジャンルに「モンブラン」を選んで参戦されましたね。

Toshl:前回「ガトーショコラ」でグランドスラムを獲らせていただいたので、今回も同じスイーツ系で。しかも、狭い感じだけどみんなもちょっと知ってるという感じだと何がいいかなと思ったんですけど、やっぱり「ガトーショコラ」に続くのは「モンブラン」だろうということで、僕なりに選びました。「ガトーショコラ」の時もめちゃめちゃ勉強したんですけど、今回のほうが勉強しましたね。受験生になった気分で寝る間を惜しんで、移動中や、レコーディング中にも作業してる間があると文献を読んだりしていたので、勉強ってあんまり好きじゃないなって思いました(笑)

――能町さんは「難読駅名」ですね。

能町:私は前回、「稀勢の里」で出て負けちゃったんですけど、稀勢の里って幅が狭すぎたなと思って、得意の相撲を一旦捨てました。私は地図や地名の読み方がすごく好きなので、よく小ネタにもなる「難読駅名」だったら対策もしやすいんじゃないかと思って、結構ガチでガチで勝てると思うジャンルを選びました。私も、正直言ってめちゃくちゃ勉強しました。

――やはりこのジャンル選びがこの番組の大きなポイントだと思うのですが、お2人が考えるコツなどはありますか?

能町:本当はすごく隙間のジャンルを選んだほうがいいんじゃないかと思いますね。まさにToshlさんが前回選んだ「ガトーショコラ」のことに詳しい人って、100人の中でもなかなかいないじゃないですか。そういうのを知ってると強いなと思ってて、本当は狙いたいんですけど、実際にはなかなか思いつかないですね。

Toshl:今おっしゃられたように、勉強するにしても時間や脳みそに限りがあるので、例えば外国語が出てくるとそれだけでちょっと絞られてくるじゃないですか。スイーツっていうと、フランスやイタリアが本場なので、「その国でなんと呼ぶか?」という問題になると絞られてきますよね。そういう“傾向と対策”って、昔受験勉強でしたこともありますけど(笑)。そういうふうになるべく他の人が分からないようなジャンルに絞っていって、でも覚えやすい専門的なジャンルで、自分の好きなものというのを考えて、今回もスイーツにしました。実は、他の人のチャレンジで僕が経験したことのあるジャンルが出題されて、チャンスあるかなと思ったんですけど、やっぱり専門知識がないと難しいので、あらためて“ツワモノ”ぞろいだなと思いましたね。

――自分は詳しくないけど、他のチャレンジャーが選びそうなジャンルなども勉強されましたか?

能町:私は正直、やってないですね。それは出たとこ勝負で、自分にハマるジャンルが来たらいいなと思ったくらいです。

Toshl:他のジャンルまで勉強する余裕は全くなかったので、とにかく自分のジャンルは悔いのないように覚えようと思ったのですが、いくつか自分も知ってるジャンルが出てくることがあったので、そこも運ですよね。運と言えば、チャレンジャーの方が不正解して次のチャレンジャーを(司会の佐藤)二朗さんがクジで選ぶ時、「(自分を)引いてくれないかな…」って、ものすごく報われたい気持ちになりました(笑)。どうしても、手を合わせてお願いしてしまいますね。乙女の気持ちってこういう感じなのかなと思いました(笑)

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    Toshl (C)フジテレビ