ダウンタウン、今田耕司&東野幸治、千原ジュニア、野性爆弾といった芸人たちによって、これまで次々と過激な番組が配信されてきたAmazon Prime Videoに、レギュラー12本を抱える人気MC・有吉弘行がついに参戦した。
8月3日から配信を開始した『有吉弘行の脱ぬるま湯大作戦』(毎週金曜更新)は、爆破や落とし穴、ゾンビ軍団に襲われるなど、最近の地上波ではなかなか見られない体を張るシーンの連続で、あのアンタッチャブル・山崎弘也が「本当に死の危険を感じた」と恐れるほど。本格的に体を張るのは10年ぶりという有吉に話を聞くと、この番組に挑むことに対するワクワク感が伝わってきた――。
いつもと違うものがやれる
――今回のオファーを受けた際の心境はいかがだったでしょうか。「ついにAmazon Prime Videoから来た」という感じですか?
そうですね。Amazonで何をやらせてくれるのかなとか、どれくらいの規模でやらせてくれるのかなとか思って、うれしくなりましたね。松本(人志)さんの『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』とか、浜田(雅功)さんの『戦闘車』とかも全部見てて、チャレンジングで面白くて「いいなぁ、楽しそうだな」と思っていたので、いつもとは違うものがやれるんじゃないかという楽しみがありました。
―――かなり体を張るシーンが多い番組ですが、やはり昔からよく知ってるスタッフだからこそ、信頼して思い切りできるという感じですか?
でも、信頼もなにも、何をやらされるのか聞かされてないから、結局ぶっつけ本番でやるしかないんですけど(笑)。もっと言えば、結構ハード系の番組をやってきたことを知ってるから、「手加減しないだろうな」とか、「この人バカだから危ないな」という恐怖がありました。
――プロデューサーは『とんねるずのみなさんのおかげでした』(18年3月終了)をやっていた安西義裕さんですよね。
安西なんて『とんねるず』が終わって暇だったでしょうから、相当肩ぶん回して来るだろうなと思ってましたよ(笑)
ヒッチハイクとは違う過酷さ
――そもそも有吉さんがラジオで「私もぬるま湯に浸かってますよ」「体張った仕事をしていきたい」と言ったことがきっかけで今回の企画になりましたが、ご自身の発言に後悔はありますか?
本当に揚げ足取るよね(笑)。別に決意表明したわけでも何でもなくて、いつもやってるラジオのちょっとした会話の1つを揚げ足取らなくても、「やれって言われればちゃんとやるよ!」って思いますけど(笑)
――最近はぬるま湯に浸かってるなというのは、本心で自覚していたんですか?
全然ないですよ、いい加減にしてよ(笑)。ダチョウ倶楽部と俺の仕事のどっちがぬるま湯に浸かってるかって言ったら、別にどっちもぬるま湯じゃないし(笑)。とりあえず体を張ったリアクション系の仕事をしてなかったなと思って言ったんですよ。
――本格的に体を張る仕事は10年ぶりとおっしゃってましたよね。
『とんねるず』で落とし穴に落とされるとか、全く体張ってなかったわけじゃないんですけど、ガッツリとなると10年ぶりくらいじゃないですかね。MCとか始めるようになってそれくらいになるので。昔はダチョウ倶楽部と一緒にリアクション番組とか、お正月特番で体張ってましたからね。
――過酷さという意味で、猿岩石時代の「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」とは、違いますか?
ヒッチハイクは、実は体を張るというより、精神的な苦痛だったんですよ。毎日つらいっていう(笑)。だから、全然違いますね。