筑豊電気鉄道は西鉄グループの前身である九州電気軌道の設立から今年で110周年を迎えることを記念し、西鉄天神大牟田線5000形・6000形・6050形・7000形・7050形の車体色である「アイスグリーン」の塗装を施した車両を8月2日から運行開始した。

  • アイスグリーンの塗色をまとった筑豊電気鉄道3000形3004号車

3000形3004号車がアイスグリーンの塗装に塗り替えられ、次回の車両検査まで約3年間、この車体色で運行するという。

筑豊電気鉄道は、工業都市の北九州、炭都地帯の筑豊、商業都市の福岡の3つの重要地域を結ぶ目的で1951(昭和26)年に設立。当初は福岡近郊の西鉄の路線につなげる構想もあったが、炭田の衰退により、未成線である筑豊直方駅から福岡方面の新線建設は幻に終わったという経緯がある。

  • 西鉄天神大牟田線のアイスグリーン塗装車両

今回の企画は、計画が実現すればつながっていたはずの天神大牟田線の車体色を筑豊電気鉄道線の車両で再現するという意味合いがあり、「歴史の背景を思い浮かべながら、今回の車両をご覧いただくと一味違った楽しみ方が出来ると思います」と同社もPRする。