最後の「平成ライダー」にして、平成仮面ライダー20作品記念となる、「仮面ライダー」最新作『仮面ライダージオウ』が、2018年9月2日より放送スタートすることが明らかになった。

『仮面ライダージオウ』のモチーフは「時計」。時空を旅して戦う「タイムトラベルライダー」である。マスクの額の部分には小さくカタカナで「カメン」とあり、そして目は「ライダー」という文字で構成された独特のデザインに。仮面ライダージオウは変身ベルト 「ジクウドライバー」に、変身アイテム「ライドウォッチ」を装填することで変身する。さらに、ジオウは歴代の平成仮面ライダーの力を秘めたライドウォッチを手にし、その力を解放することで、平成ライダーのアーマーを装着することができるのだ。例えば、「ビルドライドウォッチ」を使うことで、「ジオウ ビルドアーマー」に変身、腕に装着したドリルと物理学を駆使した戦いができるようになるという。こうして全ての平成仮面ライダーの力を使うことができるジオウは、まさに2000年から始まった「平成仮面ライダー」20作品分のパワーを持つヒーローとなっている。

さらに、今回公開されたビジュアルには歴代の平成ライダーのほかに、ジオウの真後ろに、顔に「らいだー」と平仮名で書かれた謎のライダーの姿が。ジオウではない彼はいったい何者なのか? 敵か、味方か? 「ジオウ」との関係は!? すべては9月2日の放送スタートとともに明らかになる。

またスタッフには、数々の「仮面ライダー」シリーズを手がけた東映の白倉伸一郎プロデューサー、武部直美プロデューサー、監督には田崎竜太氏ほか。アクション監督にJAEの宮崎剛氏、特撮監督に佛田洋氏。脚本は、『新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION』などのアニメ作品や特撮作品の数々を手がけ、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』でメインライターを務めた下山健人氏らが担当することが発表された。音楽は佐橋俊彦氏、クリーチャーデザインは出渕裕氏ほか。

『仮面ライダージオウ』あらすじ

2018年秋――王になることを夢見る2000年生まれの主人公の前に突如現れたタイムマシーン。
そのタイムマシーンから現れた謎の少女は彼に告げる。
「私は2068年からやってきた。未来の世界は魔王が君臨し、人々を苦しめ、希望のない世界を創りだしている」
 そんな絶望的な未来の世界を変えるために2018年にやってきた少女はさらに告げる。
「未来のアナタこそが、いずれ世界を破滅させる魔王にして時の王者"ジオウ"となる」と。
仮面ライダージオウに変身する運命にある主人公、彼はヒーローではなく未来の魔王になってしまうのか……果たして未来の運命は?
これは時空をまたにかけ、歴代平成仮面ライダーたちと出会いながら、過去・現在・未来、あらゆる時を救うために戦う次代の王となる仮面ライダーの物語。

プロデューサー・井上千尋氏コメント

平成ライダーの歴史は「挑戦の歴史」でした。毎作ごとに変わるスーツデザインと変身ベルトのギミック、そして、工夫を凝らしたユニークなストーリー設定。どれひとつとして同じものはありません。果たしてこれを仮面ライダーと呼んでよいのだろうかという自問自答を繰り返しながら、これまでになかったものを生み出したいとシリーズの可能性を広げてきた「いまだ試行錯誤の歴史」といってもよいかもしれません。
20作の節目を迎える『仮面ライダージオウ』も挑戦の系譜は続きます。「カタカナとひらがなをレタリングした個性あふれるマスク」「主人公自身がラスボスであることを知ることからはじまる物語」「19作にのぼるレジェンドライダーの力を使いこなすライダー」 ― ただただ視聴者のみなさんに楽しんでもらいたいと試行錯誤の末にたどり着いた設定です。
一般的にいえば平成ライダーシリーズは長寿番組ですが、決め手といえるヒットの法則が存在しません。毎回が新作、毎回が真剣勝負です。元号の変わり目に位置する作品として、これまでの平成ライダーをリスペクトしつつ、新たな時代のパイオニアたらんと燃えています。
「仮面ライダージオウ」は時空を旅することができるライダーです。まだ誰もみたことのない未体験のライダーワールドにみなさんをお連れしたい。"日曜午前9時"はテレビの前でジオウたちとともに一年間つづくスリリングな旅をお楽しみいただけると幸いです!

プロデューサー・白倉伸一郎氏コメント

「平成とは何だったのか?」……いまの子供たちは、みんな平成生まれ。いずれ彼らが「平成」を振り返る日がやって来ます。そのとき彼らの心の中核には「平成仮面ライダー」がいることでしょう。
過ぎ去った昨日を振り返るというより、来たるべき明日への希望を託し、若き仮面ライダーたちが時空を越えて駆け抜けます。次代を担う子供たちとともに。いっしょに未来を切り開くために。

監督・田崎竜太氏コメント

平成仮面ライダーとして「最後の」ライダーとなることが運命づけられている本作『仮面ライダージオウ』。その一歩が平成を飾った英雄たちの物語に赤い血潮を取り戻し、その息吹が殿堂におさまったライダーたちに再び熱い鼓動を送り込みます。平成仮面ライダーたちが生きた時間の王者――仮面ライダージオウの"覇道"が今、動き始めます。

なお、9月のテレビ放送に先駆け、8月4日公開の『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』に仮面ライダージオウがいち早く初登場する。まだまだ謎に包まれたジオウ。映画では、どのような形で登場するのかにも注目だ。

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