2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックまであと2年となった7月24日、東京スカイツリーのスカイツリータウンの特設ステージでカウントダウンセレモニーが実施された。
この日は「開催まであと2年! 東京2020オリンピックカウントダウンイベント~みんなのTokyo2020 2 Years to Go!~」と題して、スカイツリーでは打ち水イベントやパネル展などさまざまな催しが行われており、カウントダウンセレモニーはそのフィナーレを飾った。
小池百合子東京都知事は「復興なくして東京大会の成功はなし。2年後に備えて、しっかり準備をしていきたいと思います」と意気込む。メッセージを書いた提灯には「ホストシティとしての東京をアピールしていきたい」と「TOKYO」としたため、渋谷スクランブル交差点のスタンプをあしらった。
また、東京2020組織委員会で会長を務める森喜朗氏も「2年後に(今年のような)この暑さが来るかどうかは大変な関心。だが、どのような暑さが来ても、どうやって応えていくか。しっかり頑張っていきたい」とあいさつした。
セレモニーにはこのほか、東京2020組織委員会名誉会長の御手洗冨士夫氏をはじめ、公益財団法人日本オリンピック委員会会長の竹田恆和氏、鈴木俊一東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当大臣、2028年大会開催都市(アメリカ・ロサンゼルス)のエリック・ガルセッティ市長らが登壇した。
また、柔道の野村忠宏さん、水泳の池江璃花子選手、体操の加藤凌平選手、陸上競技の藤光謙司選手、スポーツクライミングの野中生萌選手といったオリンピアン&現役アスリートらは、地元小学生100名とともに会場をパレードしながら登場。それぞれメッセージを込めた提灯をステージの飾り棚に並べ、東京大会への意気込みや期待を込めた。
会場には、先日名前が決定したばかりの東京2020オリンピックマスコット「ミライトワ」と東京2020パラリンピックマスコット「ソメイティ」も登場。アトランタ、シドニー、アテネと3大会に出場経験のある野村さんは「この中でも年長でたくさんのマスコットを見てきましたが、一番かわいい」と絶賛した。
そして、セレモニー中盤ではステージ上の巨大提灯とスカイツリーの点灯イベントが行われ、スカイツリーが五輪をイメージさせるカラーリングでライトアップされた。さらに、瞬間移動ができるというミライトワの力で、同時点灯した横浜マリンタワーや福岡タワーなど、全国14施設も映像で紹介された。会場内の観客は、スカイツリーを見上げて歓声を上げるなど、2年後の東京五輪に期待を高めていた。
セレモニーの最後は、会場内に特設のやぐらを作り東京五輪音頭を踊った。子どもたちはオリンピアンや現役アスリートたちとともに、はしゃぎながらレクチャーを受けたばかりの音頭を懸命に踊っていた。
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ライトアップしたスカイツリーの下で東京五輪音頭を踊った
イベント会場では、キャンペーン告知やボランティア募集のPRのほか、自治体が展開するブースや、射的やバスケットボールなどのオリンピック競技が体験できるブースなどが用意されていた。そのほか、久光製薬や明治、TOYOTA、Panasonic、毎日新聞社などパートナー企業のブースも数多く出展し、多くの人が足を止めて楽しんだ。
なお、東京2020オリンピック・パラリンピックでは9月6日(木) 17:00まで「TOKYO 2020 ID チケット申込事前登録キャンペーン」を実施中。また9月中旬ごろより大会ボランティア、都市ボランティアの募集も開始される。