資生堂はこのほど、「寝苦しい熱帯夜 快眠につながる3つのポイント」について発表した。暑さで疲労が溜まった状態が続くと体調不良リスクが高まるが、そうならないためには、質のいい睡眠が取れる環境づくりが必要だという。

  • 塗る制汗剤 「シーブリーズ デオ&ウオーター」で、睡眠時の不快感を軽減

2018年の梅雨明け宣言は、関東甲信地方では観測史上初めてとなる6月中となり、例年よりも早く夏日を迎えた。例年よりも約1カ月長く、暑い日々が続くことが予測されている。そこで気をつけたいのが、「暑さによる体調不良」。暑さに対して無策だと健康被害を受ける可能性も高くなるという。

これまでに多くの熱中症・脱水症患者を診てきた横浜済生会東部病院の谷口英喜先生によると、汗をかくと水分補給と汗の量のバランスが崩れ、脱水状態になる。脱水状態になると、老廃物を排出する能力が低下してしまい、その結果、「疲労感」「だるさ」「食欲不振」を引き起こされるとのこと。この「疲労が溜まった状態」を毎日繰り越すと、体調不良リスクが増えるという。

そこで見直したいのは「就寝時の暑さ対策」とのこと。就寝は人間にとって日中の疲労やダメージを回復させる時間だが、熱帯夜で寝苦しくなってしまうと快適な睡眠ができず、その日の疲労を翌日に持ち越してしまうという。そうならないためにも、疲労回復ができるような質のいい睡眠が取れる環境づくりが必要とのこと。

暑くなると不快感が増し、なかなかスムーズに眠りに落ちることが難しくなる。そこで熱帯夜の快眠対策としては、「寝入りがよくなる環境づくりが重要」と谷口先生。その対策のひとつとして、就寝時に塗る制汗剤を首や脇などの血管が太い部分に塗布したりすることを挙げている。

同社で4月に行った実験でも、熱帯夜の就寝時に塗る制汗剤を使用することで快適さが増すことがわかっている。実験では、谷口先生監修のもと、男性6名・女性6名に熱帯夜の室温・湿度の部屋に20分就寝してもらい、同社の制汗デオドラントウォーター「シーブリーズ」を「首に塗る」「首・足の付根・脇などに塗る」「何もしない」のそれぞれの快適度合いを尋ねた。

その結果、「何もしない」で就寝したときと比較し、「首にシーブリーズを塗る」と「首・足・脇にシーブリーズを塗る」のほうが、睡眠時の不快感が軽減されたという結果になったという。

  • 被験者アンケート「就寝時の快適さ・不快さを10段階で教えてください」

そのほか、扇風機などで空気の循環を行い、「室温を自分の心地いい気温に設定すること」や、熱がこもらないように、「寝具を接触冷感素材のものに替えたり、通気性のいい素材の布団やブランケットにしたりする」ことも、快眠につながるポイントであるという。