日本歯科医師会はこのほど、「歯科医療に関する一般生活者意識調査」の結果を発表した。調査期間は2018年4月20~21日、有効回答は10~70歳代の個人1万人。

歯の定期チェック、3割超が実践

  • 歯の定期チェックの頻度

    歯の定期チェックの頻度

日常で物事に対処するときに、先に片付けるほうが先延ばしするほうか尋ねたところ、73.4%が「先に片付けるほう」と回答。しかし、歯科健診に関しては「先延ばしするほう」が過半数の52.7%を占めた。

歯科医院での健診・受診については、約4人に3人にあたる75.7%が「もっと早くから健診や治療をしておけばよかった」と後悔していた。

自身の歯や口の中の健康状態を聞くと、57.2%が「健康だと思わない」と回答し、先延ばし派では67.4%に上った。また、ここ1~2年の間に歯のトラブルにより「生活に支障をきたした経験がある」人は51.4%となった。

定期的に歯のチェックを受ける予防実践者は31.3%。頻度は「3カ月~半年に1回」がボリュームゾーンで、「半年に1回以上」は計73.9%に上った。

かかりつけ歯科医が「いる」人は63.0%で、歯の定期チェック受診者では84.9%と全体より20ポイント以上高かった。年代別にみると、かかりつけ歯科医が「いる」人は、若い世代は5割前後にとどまる一方、年代とともに増加し70代では81.7%に達した。

歯科医師・歯科医院への満足度は平均73.1%で、定期チェック受診者では85.3%と満足度が高かった。歯科医師に求めることトップ3は、「自分の歯をできるだけ残すような処置をしてくれる」(77.9%)、「治療技術が高い」(76.9%)、「治療に対する自分の希望を聞いてくれる」(75.8%)となった。