知的障害者19人が殺害され、27人が重軽傷を負った相模原障害者施設殺傷事件から、7月26日で2年になる。21日に放送されるドキュメンタリー番組『NHKスペシャル』(NHK総合・毎週土曜21:00~)では、事件と向き合い続ける人々にスポットを当てる。

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    拘置所での接見に応じた植松聖被告のスケッチ

2016年7月26日未明、神奈川県相模原市の障害者施設・津久井やまゆり園に元職員・植松聖被告が押し入り、入所者や職員を次々と殺傷。植松被告が「意思疎通できない障害者は不幸しかもたらさない」と語った動機は、社会に大きな衝撃を与えた。

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    植松被告がつづった手紙の文字「心失者」

今、植松被告に直接向き合うことで事件を乗り越えようとしている人たちが相次いでいる。重度の知的障害のある娘を育ててきた学者や、福祉を志す女子学生など、それぞれが植松被告と、接見や手紙のやりとりをしている。また、事件が福祉の現場に突きつけた重い課題を受け、実際に行動を起こし始めた人も。

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    植松被告から手紙を受け取った和光大学名誉教授・最首悟さんと家族

NHKでは、やまゆり園の入所者や家族を事件直後から取材。“戦後最悪の大量殺人事件”の教訓をどのように受け止め、未来につないでいけばよいのか。被害者や家族、そして事件と向き合った人たちの2年を記録し、「きれい事ではない本当の意味での共生とは何か」と訴える。

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    植松被告と接見した大学生

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    植松聖被告