タイムズ24はこのほど、同社が運営するカーシェアリングサービス「タイムズカープラス」の個人会員1万2,616人を対象に「カーシェアリングに関するアンケート」を実施し、その結果を発表した。

  • 「タイムズカープラス」は2009年にサービスを開始。“ミヂカ”“オトク”“ベンリ”をコンセプトに日本で唯一、全国47都道府県でサービスを展開している。2018年5月末現在では、1万740件、2万1,814台まで規模を拡大し、会員数は100万人を突破した

タイムズカープラスに入会したきっかけは、約半数の49%が「近くにステーションがあった(できた)」を理由に挙げており、2位の「自家用車を手放した」に20ポイント以上の差をつけている。

  • タイムズカープラスに入会したきっかけ(複数選択)

2015年に実施したアンケートでも同じく「近くにステーションがあった(できた)」が47%でトップとなっていることから、カーシェアリングが“ミヂカ”にあり、使いたいときにいつでも使える環境にあることが入会のきっかけに繋がっていることがわかる。

  • 世帯での自家用車所有の有無

自身の世帯に自家用車があるかを聞いたところ、「ある」と回答した人は20%で、2011年の2倍となっている。

  • カーシェアリングを利用する理由(自家用車所有/複数選択)

自宅にクルマがありながらタイムズカープラスを利用する理由は、「出先での移動手段」が47%、「家族が使っている時に使えないから」が35%、「自分の所有するクルマではなく気を遣うため」が10%と続いている。なお、2011年に実施したアンケートでは、「何かあった時の保険」と回答した人が21%と、今回の調査結果6%の3倍以上にのぼっている。

  • 公共交通機関との組み合わせ利用経験の有無

  • カーシェアと組み合わせて利用したことがある交通機関

公共交通機関と組み合わせてカーシェアリングを利用したことがある人は、41%という結果に。利用経験がある人のうち、77%は「電車」とカーシェアリングを組み合わせている。次いで「新幹線」が36%、「飛行機」が24%と続いた。

  • カーシェアリングの利用用途(複数選択)

カーシェアリングの利用シーンは、「買い物」が65%でダントツとなった。次いで「ドライブ」35%、「送迎」29%、「荷物の運搬」26%と続き、マイカーのように日常的に利用されていることがわかる。一方、「旅行」で利用する人も22%にのぼり、2011年の6%からは3倍以上に増加している。

  • カーシェア利用による生活の変化(複数回答)

カーシェアリングを利用したことで生活にどのような変化があったかを聞いたところ、「行動範囲が広がった」が40%で最多に。以降、「休日の外出頻度が増えた」17%、「生活が豊かになった」12%という回答が見られた。その他では、フリーコメントに「クルマに関する維持費の削減」や「移動手段の選択肢が増えた」などの意見も見られた。少数ながら、「家族や子どもとのコミュニケーションが増えた」「彼氏・彼女ができた」との声も。

  • カーシェアリング利用によるクルマへの興味

また、カーシェアリングを利用したことでクルマへの興味に変化があったかを聞くと、31%が「以前より興味を持つようになった」と回答。若い世代ほど興味を持つようになった割合が高く、18~24歳では72%、25~29歳では60%にのぼり、実際にクルマに触れて運転する機会を持つことで興味が高まることがうかがえる。

  • クルマの購入意欲

クルマを保有していない人へ、カーシェアリングを始めてからのクルマの購入意欲を尋ねると、17%の人から「カーシェアリングを始めてから自分のクルマがほしいと思った」という回答が得られた。もともとクルマを所有しておらずタイムズカープラスに入会したという人に限ると、同様の回答をした人の割合は29%という結果に。これまでクルマで移動する機会が少なかった人ほど、カーシェアリングを利用したことでクルマの“ベンリ”さを実感し、購入意欲の上昇につながっていることが明らかになった。