楽天リサーチは6月29日、「キャッシュレス決済に関する調査」の結果を発表した。調査期間は2018年6月1日~2日、有効回答は20~60代の楽天リサーチモニター1,000人。

最も利用する決済手段、1位「現金」

  • 決済で利用する手段、最も利用する手段(n=1,000)単位:%

    決済で利用する手段、最も利用する手段(n=1,000)単位:%

買い物や飲食などで決済に利用する手段を尋ねると、最も多かったのは「現金」(90.0%)で、以下、「クレジットカード」(82.5%)、「商業系カード型電子マネー(nanacoなど)」(43.4%)との順に。最も利用している決済手段についても、「現金」(47.8%)、「クレジットカード」(36.0%)、「商業系カード型電子マネー」(8.5%)が同順位で上位3位に入った。

「現金」を選択した理由を聞くと、1位「現金以外の決済手段だとお金を使いすぎてしまうから」(41.8%)、2位「現金以外の決済手段を使える場所が少ないから」(13.6%)、3位「現金以外の決済手段はセキュリティに不安があるから」(13.4%)と続いた。

一方、「現金」以外を選択した人では、1位「ポイントが貯まるから」(86.2%)、2位「スムーズに支払いできるから」(70.1%)、3位「現金以外の決済手段を使える場所が増えたから」(32.6%)となった。

月に貯まるポイントの平均額については、「クレジットカード」が1,185円と最も高く、次いで「スマートフォンを利用した決済サービス」が585円、「デビットカード」が539円となった。

持っているカードの枚数は?

決済に利用可能なカード(「クレジットカード」、「デビットカード」、「カード型電子マネー」)の所持枚数と、現在利用している「スマートフォンを活用した決済サービス」の種類数を聞くと、「クレジットカード」では「2枚」が27.9%と最も多く、「3枚」(23.5%)、「1枚」(20.0%)と続き、複数枚所持の割合が7割以上となった。

「商業系カード型電子マネー」は「クレジットカード」に次いで複数枚所持の割合が5割を超え、平均所持枚数は2.0枚だった。「デビットカード」「交通系カード型電子マネー」「ポストペイ式カード型電子マネー」「スマートフォンを利用した決済サービス」では、「1枚(種類)」と回答した人がそれぞれ6割以上を占めた。

持ち歩く現金の金額は?

出かける際に所持する現金の金額を、現在と5年前のそれぞれについて質問すると、現在・5年前ともに「8,000円以上~1万円未満」(現在17.9%、5年前18.2%)がトップ。平均金額をみると、現在は1万5,115円、5年前は1万6,266円と、現在の方が1,151円低かった。