――放映から16年を経た現在でも、『龍騎』の優れたドラマ性や魅力的なキャラクターがファンの心をつかみ続けているというのは、本当に凄いことだと思います。
松田:この取材の前日に「あした須賀っちと久しぶりに会う」とTwitterでつぶやいたんです。そのつぶやきが、今朝起きて見てみたら3000RTとかついていて、びっくりしました(笑)。
須賀:すごい反響があったんだね。あとでそれ、見せてもらおう。
松田:僕にとって『龍騎』は、今でもあちこちで話題にしてもらえる作品なんです。ファンの方々はもちろんなんですが、うちの事務所に新しく入ってきた人とか、子どものころに『龍騎』を観てくれていたりして。あるとき、行きつけの美容院に行ったら新しい人が入っていて、急に今までと扱いが違ったりしたなあ。なんでやろ?と思ったら『龍騎』すごい観てました!って言われて。
須賀:撮影現場でも言われること多くない? この前、ご一緒したアクション監督の若い方が、小さいころ『龍騎』のイベントに行ったことがきっかけでこの世界を目指そうと思ったって話してたんです。「須賀さんにアクションをつけることができて、感激です!」って言われたなあ(笑)。
松田:ええ～っ、いい話やね。
須賀:ホント! すごい話! 人生を変えちゃうくらいの影響を与えたんだなあ。でも、当時から、そういう話してたんだよね、2人してさ。いつか撮影現場に、子どものころ『龍騎』を観ていましたっていう人たちが出てくるんじゃないかって。
松田:ああ、してたね。確かに。
須賀:実際それが本当に起きているって感じ。
松田:今まさに、ですよね。ちょうど20代前半くらいの人たちが現場に入ってきて「昔、『龍騎』観てました!」って言ってくれるようになった。本当に多いと思います。
須賀:それこそ、神崎沙奈子役の角替(和枝)さんの息子さん……今は俳優をやっている柄本時生くんと前に会ったとき「オレ、須賀さんのサイン、持ってるよ!」って言われたんですよ。「次、持ってきまーす」って、持ってきた色紙を見たら、確かに僕が当時書いたものでした(笑)。
松田:あれ、当時現場に遊びに来ていたのって、弟の時生くんのほうか! 兄貴の柄本祐くんに会ったとき、現場には行ったことないですって言われたし。
須賀:じゃあ時生くんだね。そりゃあサイン書くよね。お世話になっている大先輩・角替さんの子どもなんだから(笑)。
――もしも今後、仮面ライダー龍騎＝城戸真司、仮面ライダーナイト＝秋山蓮としてオファーがあるとしたら、お2人は出演してくださいますか?
須賀:もちろん、出たいですね!
松田:僕も、いつでもOKですよ。何なら、明日インでもいいです(笑)。SNSでも、いつも言ってるんですよ。そのかわり、『龍騎』を作っていた当時と同じ情熱で、作っていただきたいんです。
須賀:まったく同感です。
松田:リバイバルやったら盛り上がるからやりましょう、ではなくね。『龍騎』がスタートしたときのスタッフの熱意には、とんでもないものがありましたから。あのときと同じ思いでもう一度作品を作ってくださるのなら、いつでも出演したいです!
