「肉と野菜を焼いて、締めはやっぱり焼きそば!」確かにこれだけでも楽しめるのがBBQの良いところ。でも、毎度お馴染みのBBQばかりでは、いつか「残念」なんてタグ付けされてしまいそう。
ならば、次は徹底的に「ビジュアル重視」で「スマート」に。ついでに「インスタ映え」しそうなBBQを!
炭火を制する者がBBQを制する
ビジュアル重視でスマートなBBQのススメ。そのココロは、もちろん女子ウケ。そもそも、暑い夏に挑む「火起こし」は何のため? 気になる女子へのアピールも狙いのひとつでは!? そうした本音のところを忘れてはならない。
ぜひとも「またやろうね!」といううれしい一言を引き出そうではないか! その第一歩は、「炭火」を制するところから始まる。
「炭火を制する」ための戦略は3段階
はっきり言って、炭火で焼いたものは「何でも美味しい」はず。多少食材が焦げたとしても、「香ばしさ」というアクセントに変換してくれるのが炭火パワーだ。
■BBQ達人のアドバイス
炭火料理がおいしい秘密は赤外線だといわれている。燃焼中の炭からは、「遠赤外線」と「近赤外線」が放射され、ガスなどの炎と違い、風の影響を受けないため、アウトドアでは最も有効な熱源だ。さらに、波長の違う2種類の赤外線効果で、食材の表面から内部まで、同時に加熱することができるぞ!!
だとしたら、食材選びやレシピ以上に大事なのは、「炭火を制して味方に付ける」こと。ここが今回の「BBQ攻略」のカナメ。しかも「ビジュアル重視」で「スマートに」。
そうした「炭火を制する」ための作戦は、3つの段階に分けて考えよう。
火起こしから片付けまで! スマート・テクニックとBBQアイテム
BBQをスマートにこなすためのアイテム、テクニックをピックアップしてみよう。これらは全てベーシックなものばかり。すぐにでも調達、実践可能。次のBBQでぜひお試しを。
【実践1】火起こしタイムをスマートに演出
第一に「火起こし」。間違っても新聞紙や牛乳パックを使った着火術に手を出してはいけない。煙と灰を盛大にまき散らし、うちわ片手に炭火と格闘する姿はスマートではない。それに、インスタ映えもしない。
そこで用意したいアイテムが「火起こし器」。煙突効果といわれる対流を利用した、最強の火起こしアイテム。火起こし器を使えば、あれほど大変だった作業が、汗ひとつかくことなく、わずか10分ほどで完了。
使い方は簡単そのもの。BBQコンロに着火剤を敷き、その上に炭をセットした火起こし器を載せ、着火剤に火をつけるだけ。ちなみに火起こし器を使用する場合の着火剤には、トラディショナルな「文化たきつけ」がおすすめ。
■BBQ達人のアドバイス
文化たきつけとは、おがくずを固めて油を染み込ませた着火剤だ。安い、高火力、火持ちが良い と、三拍子そろっていて、凄まじい勢いで火が回るので、火起こしが劇的に楽になるぞ!
BBQ初心者向けページなどを見ていると、用意すべきアイテムとして必ず「軍手」が登場する。軍手は、何かと重宝するのでマスト。しかし、ビジュアルとしては今ひとつ。
そこで、耐火・耐熱グローブ、あるいは「キャンピング・グローブ」を用意しよう。これで、火起こしなどの作業を行う手もとがスマートにキマる。
火起こしが楽になってできた時間、炭火が充分に起きるまでの10分間にすべきことがある。前菜の準備だ。
これは、事前の準備がものをいう。BBQで焼いて食する野菜以外に、レタスなど葉物野菜を丸ごと、クーラーボックスに収めておく。加えて、スイートコーン缶など彩り用の食材があればよりベター。あくまでもさりげなく、そして手際よく済ませて差し出すことがポイント。「ビジュアル重視」で「スマートに」。BBQは既に始まっている。
【実践2】焼き加減をコントロールしつつサイドメニューづくりも
続いては、腕の見せどころでもある「焼き」の場面。
網に載せる片っ端から肉や野菜が焼けて行き、食べるのに大忙し……というのは「BBQあるある」のひとつ。やがて食べるのが追いつかなくなり、食材が真っ黒に。この状況は、「残念BBQ」への片道切符になりかねない。
焼き加減をしっかりコントロールしよう。といっても、難しいことではない。炭火の火力を「強・中・弱にゾーニングする」だけのこと。
たとえば、BBQコンロに向かって右側を「強」、左に行くに従って「中から弱」へと段階的に火力が異なるゾーンを作る。炭の量によって、焼き網からの距離をコントロールしよう。たったこれだけで、落ち着いて楽しめる「美味しく美しいBBQ」が実現する。
■BBQ達人のアドバイス
火力のゾーン分けには、いくつか方法がある。BBQスタイルにフィットするゾーン分けを見つけよう!
<ツーゾーン・ファイヤー>
BBQコンロの片側に炭を寄せ、強またや中火ゾーンと弱火ゾーンに分けるスタイル。
<スプリット・ゾーン・ファイヤー>
BBQコンロの左右に炭を分け、間には炭を置かない空間を作るスタイル。
<スリーゾーン・スロープド・ファイヤー>
炭の量をスロープ状に変化させ、強火・中火・弱火のゾーンを作るスタイル。
小ぶりの鉄板やスキレットを用意しておくと何かと便利。小ぶりの鉄板は、近年BBQ専用のものが数種類、店頭に並ぶようになったので要チェック。
保温用に利用しても良し、サイドメニューづくりに活用しても良し。ここは腕の見せどころだ。
そしてそろそろ、デザートタイム開始。BBQでのデザートやスイーツの定番といえば「焼きマシュマロ」だろうか。今回はそこに、「カットフルーツ」の追加を提案する。先ほどのレタス同様、クーラーボックスに忍ばせておこう。
BBQも終盤を迎える頃、ちょっと「サッパリ感」がほしくなる。また、ノドも乾き気味。そんなとき、フルーツの爽やかなジューシーさがたまらない。
さりげなく、気になる女子に勧めてみよう。フルーツ缶詰で代用する方法もある。いずれも、盛りつけへのこだわりを忘れずに!
いつもの「BBQセット」にアルミ皿でも良いけど、小物やカトラリーにもこだわってみよう。たとえば皿や器などの食器類、カッティングボードなどを木製のものに統一するだけで、普通のBBQ料理が、かなり写真映えするようになる。
そこに洒落た敷紙や、パセリ、パプリカなどの彩り野菜、スパイスを用意しておけば、さらにグッド。ちょっとの手間と工夫が、「ビジュアル重視」で「スマート」なBBQ実践のキモだ!