アース製薬はこのほど、「アレルギー症状とダニの被害に関する調査」の結果を明らかにした。同調査は4月23日~24日、20~59歳の女性400人を対象にインターネットで実施したもの。

  • アレルギー症状の有無

    アレルギー症状の有無

アレルギー症状の有無について聞くと、60.8%が「なし」、39.3%が「あり」と答えた。

アレルギーの原因(推定)を聞いたところ、「花粉」(79.6%)が最も多かった。ダニが含まれる「ハウスダスト(ほこり)」が42.8%、「ダニ」が14.6%となっている。この2つの原因を合わせると57.3%で、約6割がダニを原因とするアレルギー症状を持つ可能性があることがわかった。

  • アレルギー症状の原因についての推定

    アレルギー症状の原因についての推定

1年以内に発症したアレルギー症状についての医療機関での診断率は、自分自身が40.8%、家族が50.7%だった。

  • 1年以内に発症したアレルギー症状についての 医療機関での診断率

    1年以内に発症したアレルギー症状についての 医療機関での診断率

1年以内に発症したアレルギー症状について聞くと、自分自身・家族とも「鼻水」(自分自身:75.2%、家族族:67.1%)、「くしゃみ」(自分自身:69.4%、家族:62.5%)が多かった。

  • 1年以内に発症したアレルギー症状

    1年以内に発症したアレルギー症状

環境アレルゲンinfo and care代表取締役の白井秀治氏によると、アレルギーの原因の回答の上位にある「ハウスダスト」は、肉眼ではその姿を見つけることができない「ダニ」が多くを占めているという。医療機関への受診は低い結果となったが、アレルギーが気になる場合には、医療機関の受診とともに、原因について相談することも大切とのこと。

「ダニに関する情報」で知っていることを尋ねたところ、「布団干しの際に布団をたたくことはダニ対策として効果が薄い」(46.3%)、「布団の天日干しでは生きたダニは殺せない」(40.8%)が上位を占めた。子どもの気管支ぜんそくの多くはダニが原因と言われているが、これについて知っている人は7.5%だった。

  • 「ダニに関する情報」で知っていること

    「ダニに関する情報」で知っていること

「ダニが小児ぜんそくの原因になること」について、子どもの成長ごとに母親の認知率の違いを調べると、最も子どもに気をつけなくてはいけない「乳幼児や未就学児の子を持つ母親」の認知率が7.6%で最も低かった。小学生の子どもを持つ母親は11.6%、中学生以上の子どもを持つ母親は11.1%だった。

  • 「ダニが小児ぜんそくの原因であること」の認知率

    「ダニが小児ぜんそくの原因であること」の認知率

白井氏によると、ダニに対してアレルギーを持つ割合は、乳幼児から未就学児、小学生へと成長していく中で 高くなるという。気管支喘息などのアレルギー症状がある小学生以降の子どもの9割超は、ダニに対してアレルギーを持つことが報告されているとのこと。