大井川鐵道は9日、新金谷駅で「きかんしゃトーマス号」の出発式を行った。「きかんしゃトーマス」の意匠をまとった蒸気機関車の運行は5年目を迎え、今年も「トーマス号」「ジェームス号」など仲間たちが集合。『きかんしゃトーマス』の世界を楽しめる。

  • 今年も大井川鐵道で「きかんしゃトーマス号」の運行がスタート

「きかんしゃトーマス号」の出発式は新金谷駅構内の転車台付近で行われ、「バスのバーティー」のツーショットも実現した。運行会社である大井川鐵道の代表取締役社長、鈴木肇氏は「トーマス号の運行に向け、多くのお客様を迎えるため準備を進めてきました。お客様はもとより、地元の皆様も心待ちにされていましたので、皆様の期待に応えられるように運行していきたい」「訪れたお客様、とくに小さなお子様にとって良い思い出となるように、地域の皆様とも協力し、できる限りのおもてなしをしたい」と挨拶した。

この日はソドー島からトップハム・ハット卿も参加。晴天に恵まれたこともあり、ソニー・クリエイティブプロダクツ代表取締役、長谷川仁氏から「今日は暑いですね。ハット卿も汗だくです(笑)。皆さんも水分を補給しながら一日楽しんでください」とのコメントも。今年で5年目となる「トーマス号」の運行にあたり、「昨年までの4年間で、40万人を超えるお客様の笑顔を運んできました。今年も多くのお客様、沿線の方々にたくさんの笑顔を与えられるように、トーマスたちも一生懸命走りますので、これまでと変わらない応援をお願いします」と長谷川氏は述べた。

  • 出発式で「きかんしゃトーマス号」と「バスのバーティー」が並ぶ。トップハム・ハット卿も参加し、出席者によるテープカットが行われた

その後、転車台上の「トーマス号」をバックに出席者によるテープカットが行われ、10時20分頃、「バスのバーティー」が新金谷駅を出発。「トーマス号」が発車する1番線ホームは利用者らでにぎわい、トップハム・ハット卿と写真撮影を行う人も多かった。「きかんしゃトーマス号」は客車7両を蒸気機関車と電気機関車が牽引し、10時40分頃に新金谷駅を発車。千頭駅へ向かう列車をたくさんの人が見送った。なお、千頭駅構内では「トーマスフェア」が開催され、新キャラクター「ウィンストン」も登場したという。

今年の「きかんしゃトーマス号」の運行は6月9日から10月14日までの72日間を予定しており、6~7月は土・日・月曜日を中心に運行。7月20日以降は金・土・日・月曜日を中心に、お盆期間を含む8月10~20日は毎日運行される。「バスのバーティー」も「トーマス号」と同じ日に運行。「ジェームス号」は7月21日から運行開始し、9月2日までの土・日曜日に加え、お盆期間中の8月13・17日も運行予定となっている。

「きかんしゃトーマス号」の運転時刻は、下りが新金谷駅10時38分発・千頭駅11時54分着、上りが千頭駅14時10分発・新金谷駅15時27分着。「ジェームス号」の運転時刻は、下りが新金谷駅10時0分発・千頭駅11時13分着、上りが千頭駅13時39分発・新金谷駅14時53分着。「トーマス号」「ジェームス号」の運転日に臨時急行列車(普通列車と同運賃で乗車可能)も運行され、下りが金谷駅8時29分発・新金谷駅8時35分発・千頭駅9時54分着、上りが千頭駅13時56分発・新金谷駅15時14分発・金谷駅15時19分着となる。

(C)2018 Gullane[Thomas]Limited.

  • 「きかんしゃトーマス号」は客車7両を蒸気機関車と電気機関車(E102)が牽引。新金谷駅は多くの利用者らでにぎわった

  • 新金谷駅構内では、昨年まで「SLやまぐち号」に使用された客車(12系客車)や、西武鉄道から譲渡された電気機関車(E32)の姿も