ニュージーランド航空とカンタス航空は6月1日、両社の国内線コードシェア契約を発表した。カンタス航空はニュージーランド航空の国内線最大30路線に、ニュージーランド航空はカンタス航空の国内線最大85路線に、自社のコードを付与する計画をしている。コードシェアサービスの航空券は10月28日以降のフライトが対象となり、予約は7月末までに開始を予定している。

  • コードシェアサービスの航空券は10月28日以降のフライトが対象

    コードシェアサービスの航空券は10月28日以降のフライトが対象

今回の契約を通じて、コードシェア以外にも、空港でのチェックインやハンドリング業務を相互に請け負うことで接続時間が短縮され、それぞれの国内ネットワークにおいて乗り継ぎ便が増え、全体の旅程を短縮が可能となる。また、コードシェア対象路線利用者は、両社で合わせて36ある国内ラウンジを利用できる。

コードシェアおよびサービス提供については、タスマン路線(オーストラリア・ニュージーランド間)は含まれていない。また、カンタス航空はジェットスター・ニュージーランドが運航する全ての乗り継ぎ便に対し、コードシェアを継続する。

  • ニュージーランド航空はカンタス航空の国内85路線にコードシェアを展開

    ニュージーランド航空はカンタス航空の国内85路線にコードシェアを展開

カンタスグループのCEOのアラン・ジョイス氏は、「カンタス航空とニュージーランド航空との関係は80年近くにも及びます。その間、私たちはあらゆるレベルで互いのパートナーであり続けましたし、ライバルとしても尊敬の念を抱く相手です。今回の国内ネットワークにおけるコードシェア契約は、両社の国内市場での強みを生かしており、お客様にとって理にかなったものと言えます」とコメントしている。

ニュージーランド航空CEOのクリストファー・ラクソン氏は、「ニュージーランド航空とカンタス航空は、全ての市場において競合関係にあることは変わりませんが、共通して革新性、顧客サービスの卓越性、運航パフォーマンスと安全性へのコミットメントを持っています。私たちは、両社のお客様が利益を享受できると確信しています」とコメントしている。

  • カンタス航空はニュージーランド航空の国内30路線にコードシェアを展開

    カンタス航空はニュージーランド航空の国内30路線にコードシェアを展開

また将来的には、バイオ燃料や貨物および空港業務における提携の機会を調査し、相互に関心のある分野を探っていくことも視野に入れている。