国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏(55)が、3日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ボクらの時代』(毎週日曜7:00~7:30)で、海外でのトラウマ体験を告白した。

モーリー・ロバートソン

モーリー・ロバートソン氏

この日、俳優のディーン・フジオカ、建築家の安藤忠雄氏と語り合ったモーリー氏。子どもに対する放任主義の話題から、「僕自身、実は……」と切り出し、「自分の足で世界を旅しようと思ったのは30歳になってから」と過去を振り返りはじめた。

「シルクロードを横断してヨーロッパに行こうと思って、中国の砂漠までは何とかなったんですが、国境を越えてのカザフスタン、中央アジア。あそこ行ったら治安が悪くて。警察が一番恐い。お金をたかるので、それでむしり取られて部屋に軟禁されたり、言葉が分からないのを知っているのにロシア語で恫喝するんですよ。トラウマ、PTSDみたいに残った」

その経験を経て、「憧れの絵葉書で見る世界」が「リアル」に。モーリー氏は、「35歳ぐらいまでは、頭の中で生きていたのかもしれない」と語り、それまでは海外で困窮している人に向けたテレビのチャリティー企画などで涙していたが、今では現地の実態を受け止めた上で「その汚さを乗り越えてなお、一人でもいいから助けたいか」と真剣に考えるようになったという。