タレントのビートたけしが30日、東京・浅草の木馬亭で行われた「江戸まち たいとう芸楽祭」記者発表会に出席した。
台東区では、今年度から新事業として現代へ継承されてきた多彩な芸能や芸術文化を、肩の力を抜いて楽しめるお祭り「江戸まち たいとう芸楽祭」を実施。期間は今年8月から来年2月を予定しており、同期間中に浅草や上野などで様々な催しが開催される。
同イベントの名誉顧問に、若かりし日を浅草で過ごしたビートたけしが就任した。「学校をクビになってたどり着いたのがこの街(浅草)。妙な拍子で芸人になってしまいましたが、自分の人生の半分以上は浅草の人情と人間関係で持ってきたようなものなので、時間の許す限りは恩返ししたいと思います」とあいさつするも、「この前、足立区の乾麺とうどんの名誉会長になっていて驚きました。いつ返事したのかと笑ったんですが、うどんと乾麺は食ったことがないんです。送ってきたらしいんだけど、ウチのマネージャーがみんな持って帰っちゃった」とたけし節がさく裂して会場は爆笑の渦に。
浅草については「もうちょっとライブハウス的なものというか、気軽にロックバンドや落語、漫才など全部ができるようなフリーな劇場を作っていただいて、若い奴がそこから出ていくというか、チャレンジできる受け口を浅草が率先して作ってほしいですね。そうすれば若い奴が浅草を目指すと思うので、その助けはどうにかしたいと思っています」と期待を寄せた。
今年3月にオフィス北野から独立。オフィス北野の社長にはつまみ枝豆、専務にダンカンが指名された。その話題となり、前日には2人に会ったそうで「相変わらず金がないって言ってましたよ。いかにも怪しい社長でしょ?」と笑いを誘うも「でもまあ年季があるからどうにかなるでしょう。あいつらは40年以上も芸人を続けているし、その間何人も沈んだんだから。たけし軍団は強烈だと思いますよ」と信頼感。また、世間を騒がせている日大アメフト部のネタを自ら切り出して「日大の内田監督のタックルショーを東洋館でやらせたいですね。テレビ朝日でも『TVタックル』やっていますが、内田さんと井上さん呼んで特番やりたいですよ。もちろんスポンサーは日大だから大丈夫です」と"舌好調"だった。