FCAジャパンは21日、フィアット「500C」の限定車「500C 60th」を、全国のフィアット正規ディーラーにて発売した。同限定車は、1957年に発売された「ヌォーヴァ 500」の誕生60周年を記念して発売するもの。
「ヌォーヴァ 500」は1957年に発売され、当時はまだ夢のような存在だった自動車を人々の身近な存在にしたともいえる歴史的な名車である。1937年発売の旧「500」に対して「ヌォーヴァ(新型の意)」と名付けられているが、旧「500」はモデルコンセプトもエクステリアデザインも全く異なり、現在「500(チンクエチェント)」といえば「ヌォーヴァ 500」以降のモデルを指す。
「500C 60th」は装備の充実した「1.2 ラウンジ」をベースとして、特別な2トーン・ボディカラー「ビコローレ」を採用した。車体の上下を異なる色で塗り分けたビコローレはフィアットの伝統的なカラースキーム。また、エンジンフードのクロームラインやクローム仕上げのエクステリアミラーハウジング、2トーンの専用アルミホイールといったエクステリアパーツによりビンテージ感を演出している。
さらに、往年のFIATエンブレムをモチーフとしたFIATビンテージロゴや、「60」の文字をあしらったBピラーの60thロゴなども特別装備し、インテリアにはアイボリーのレザーシートにボルドーパイピング、ボルドーインストルメントパネル、専用フロアマットなども採用した。
価格は284万400円(税込)で、50台の限定販売。