たまらなく肉が食べたい、そんなときはある。たまらなくうにが食べたい、そんなときもある。どうせなら、どっちも一緒に食べちゃえば? そんな夢を実現させてくれるお店がある。「焼肉バル マルウシミート西新橋店」(東京都港区)で、名物「うにロール」をはじめとする極上の焼き肉を堪能してきた。

  • 見てみ、この綺麗な肉!フォトジェニックすぎる

「予約が取れない人気店」たる所以

官庁や多くの企業がひしめく新橋・虎の門界隈。「虎ノ門ヒルズ」が開業して以来、周辺は洒落たグルメスポットとして進化しているが、「焼肉バル マルウシミート西新橋店」もそんな界隈に2018年3月14日にオープンした新店だ。

「焼肉バル」を謳っているだけあって、店頭には肉の塊がどーんと置かれており、横に回るとワインボトルもズラリと並んでいる。外観はとってもオシャレだ。店内は1階と地下1階があり、外から見た以上に座席が多いから、会社帰りに大勢で訪れても大丈夫。仕事が終わって「焼肉食いにいくぞ~!」となったら、「行く行く~!」って、たくさん集まりそうだからね。

  • オーダーが到着するまでの間、「マルウシミートの挑戦」について読んでみて欲しい。肉の味わいが深まるはず

「A4・A5ランクの黒毛和牛をリーズナブルに」お客さんに提供するのが、「焼肉バル マルウシミート西新橋店」のコンセプト。このお店、肉へのこだわりに関しては都内でも1、2を争うといっても過言ではないと思う。正直、『美味しい肉をリーズナブルに』というお店なら都内にはごまんとあるはず。しかし、この店が「予約が取れない人気店」となっているのは、とてつもない手間暇をかけたいくつもの秘密があるからなのだ。

名物メニューを、いざ実食

「焼肉バル マルウシミート西新橋店」では、最高級部位のリブロースを50本常備しており、うまみ成分のアミノ酸が出てくる35日間熟成させることで、そのときに最高な状態の肉を選んでいる。さらに、カットした状態から一番美味しい状態は食べる2時間前がベストとのことで、お客さんの当日の予約状況を見て、逆算して肉をカットしているのだとか。また、ホルモンひとつとっても鮮度が大事なのはもちろん「いかに美しく磨けるか」というところにこだわっており、お客さまにいかに最高な肉を食べてもらい、喜んでもらうかを常に考え、切磋琢磨しているという。

  • 1日限定30食の「リブ芯の贅沢うにロール(2枚)」税別1,780円

例えば、1日限定30食の「リブ芯の贅沢うにロール(2枚)」(税別1,780円)は、大きな黒毛和牛のリブロースの塊からほんのちょっとしか取れない「芯」の部分を磨きに磨き、筋が歯に当たらないくらいまでにしている。これはちょっとやそっとの手間じゃななさそうだ。

  • ①まず肉をサッと焼く

  • ②うにを乗せる! 嘘だろ!? 贅沢すぎる

  • ③クルっと巻く(あまりの早わざにブレましたごめんなさい)

  • ④うにロール完成! 思わず中を覗き込んだら、いた! うにが!

実際に食べてみると、とろけるような柔らかい食感で、上質な脂が口の中でほどけて広がっていく。しかも濃厚なうにを乗せてロールしちゃうんだから贅沢過ぎる! 思わず「もったいない!」と、肉に包まれたうにを吸い上げてしまった。これって脊髄反射? それとも貧乏性? 「それ、石ちゃん(石塚英彦さん)もやってましたよ」お店の方に言われてひと安心。そうか、グルメレポ王者・石塚パイセンがやってるなら間違いない。

  • 輝くうに! 食べてしまうのがためらわれるほど、いつまでも見つめていられる。食べるけど

とはいえ、せっかくの贅沢メニュー、チマチマせずに思い切り食べることも必要だ。「ひとくちで食べてもらうと、より美味しさがわかると思いますよ。口内調理っていうんですかね」とのお店の方のアドバイスに則って、2枚目は思いきって、うにを巻いて出来上がった瞬間に口に入れてみた。おぉ~! アツアツな肉を頬張ると、中からうにがニュッと姿を現して温度もちょうど良い感じに。そして肉の脂とうにの濃厚な磯の味が見事に調和してひとつの料理になった。美味しい!! なるほど、口内調理ってこういうことね!? ちょっと感激。ちなみに焼き加減がむずかしいので、肉は店員さんが焼いてくれるのでお任せを。