日本エアコミューター(JAC)の大阪(伊丹)=但馬線で、平成6(1994)年から24年にわたって運航されてきた「サーブ340B」型機(以下、サーブ)が5月6日で最終フライトとなり、翌5月7日から「ATR42-600」型機(以下、ATR)での運航が始まった。兵庫県北部に位置する但馬空港では、両日にわたって記念のセレモニーが実施された。

  • 但馬空港が開港した1994年より、但馬=伊丹線に導入されていたサーブが最終フライトに

    但馬空港が開港した1994年より、但馬=伊丹線に導入されていたサーブが最終フライトに

サーブ最終フライト、但馬では小旗を振って見送りも

但馬空港が開港した1994年以来、同路線ではずっとサーブで1日2往復の運航が続けられてきた。最終日となった5月6日夕方の伊丹発/但馬行きのJAC2323便に搭乗すると、航空ファンらでほぼ満席。40分という短いフライト時間ながら、機内でフライトログ(飛行記録)が配布され、機長からも伊丹発の最終フライトであることなどが紹介された。

  • 但馬発伊丹行きのサーブ最終フライトを見送る地元関係者

    但馬発伊丹行きのサーブ最終フライトを見送る地元関係者

  • 伊丹発但馬行きJAC2323便の機内では、フライトログが乗客に配布された

    伊丹発但馬行きJAC2323便の機内では、フライトログが乗客に配布された

但馬空港に到着すると「ありがとうサーブ」セレモニーが行われ、関係者が並んで到着客を出迎え、記念品を手渡した。その後、中貝宗治豊岡市長からJACの関係者、サーブの機長らに長年にわたって同路線を就航してきたお礼として、花束とサーブ機写真集が贈呈された。

  • 中貝宗治豊岡市長(右)から花束を受け取るJACの大佐古将彦取締役(右から2番目)ら

    中貝宗治豊岡市長(右)から花束を受け取るJACの大佐古将彦取締役(右から2番目)ら

但馬発/伊丹行きのサーブとしての最終便となったJAC2324便は、満席の乗客を乗せて出発。展望デッキにも約100人が集まり、出発する様子や小旗を振るなどして見送る様子が見られた。

  • 同路線におけるサーブとしての最終便の乗客を地元関係者が特製の横断幕を手に見送り

    同路線におけるサーブとしての最終便の乗客を地元関係者が特製の横断幕を手に見送り

  • 雨が降りしきる中、展望デッキには約100人の航空ファンや地元に人々が集まった

    雨が降りしきる中、展望デッキには約100人の航空ファンや地元に人々が集まった

  • 伊丹に向けて離陸していくJAC2324便

    伊丹に向けて離陸していくJAC2324便

ATR初便も満席、就航歓迎の放水アーチ

翌5月7日、ATRでの同路線初便となったJAC2321便もほぼ満席。伊丹から但馬に到着した際、消防車による歓迎の放水アーチが行われた。

  • ATRが定期路線で初めて到着し、歓迎の放水アーチが行われた

    ATRが定期路線で初めて到着し、歓迎の放水アーチが行われた

  • 但馬空港に到着したJAC2321便

    但馬空港に到着したJAC2321便

その後、地元関係者らによる初便到着客の出迎えに加え、この便で伊丹から到着したJACの加藤洋樹社長に、城崎温泉観光大使ミスゆかたから花束贈呈が行われた。

  • 同路線でのATR初便で着いた乗客を出迎える地元関係者

    同路線でのATR初便で着いた乗客を出迎える地元関係者

  • JACの加藤洋樹社長(右から3人目)へ城崎温泉観光大使ミスゆかたから花束贈呈

    JACの加藤洋樹社長(右から3人目)へ城崎温泉観光大使ミスゆかたから花束贈呈

折り返し便となるJAC2322便もほぼ定刻で出発。小雨が降る中、平日にも関わらず展望デッキには地元の人々らが新たに就航したATRを見送っていた。

  • 但馬発伊丹行きのJAC2322便も地元やJACの関係者が並んで見送った

    但馬発伊丹行きのJAC2322便も地元やJACの関係者が並んで見送った