マクロミルはこのほど、「たばこ」に関する調査結果を明らかにした。同調査は4月6日~9日、20~69歳の男女2万人を対象にインターネットで実施したもの。

  • 吸っているたばこの種類

    吸っているたばこの種類

男女2万人を対象に現在の喫煙状況(紙巻きたばこ、もしくは加熱式たばこを使用)について尋ねたところ、80.7%が「吸っていない」、19.3%が「吸っている」と回答した。

たばこを吸っていると回答した500名を対象とし、現在吸っているたばこを聞くと、87.2%が「紙巻きたばこ」、39.4%が「加熱式たばこ」と回答した。メインで吸っているたばこを尋ねると、 「紙巻きたばこメイン」が77.0%で「加熱式たばこメイン」が22.6%だった。

紙巻きたばこと加熱式たばこを併用する人も約27%みられた。その理由としては、「加熱式たばこを忘れた・充電が切れたときに、 紙巻きたばこを吸う」「加熱式たばこを吸っていて、 紙巻きたばこの味が恋しくなる・ガツンとしたのが吸いたくなる」「副流煙や臭いが出せないときに加熱式たばこを吸う」などが挙げられた。

喫煙者に、月にたばこにどのくらいのお金をかけているのか(加熱式たばこの本体やパイプ、 ライターなどにかかるお金は除く)尋ねたところ、1カ月の平均は「9,247円」だった。最も多い回答は「5,000円~1万円」(36.4%)で、次は「1万円~1万5,000円」(28.0%)だった。

  • 月にたばこにどのくらいのお金をかけていますか

    月にたばこにどのくらいのお金をかけていますか

続いて非喫煙者500名のうち、 過去に喫煙をしていたが禁煙に成功した174名に、どのようにして禁煙に成功したか尋ねた。最も多いのは「喫煙具を処分した」(23.0%)で、「食べ物や飲み物で紛らわした」(17.8%)、「吸う本数を徐々に減らした」(15.5%)が続いた。

  • どのように禁煙に成功しましたか

    どのように禁煙に成功しましたか

禁煙成功者に対し禁煙を始めたきっかけについて聞くと、「自身の健康を維持しようと思った」(43.1%)が最多回答となった。2位は「節約しようと思った」(19.5%)、3位は「たばこが値上がりした」(19.0%)、4位は「子どもや孫ができた」(17.2%)だった。

喫煙場所が減少していることをどう思っているか尋ねたところ、 喫煙者は、賛成が44.8%、反対が55.2%、非喫煙者は賛成が87.4%、反対が12.6%だった。

  • 喫煙場所の減少に対する賛否

    喫煙場所の減少に対する賛否

たばこの受動喫煙対策を強化する「健康増進法改正案」が3月9日、閣議決定した。改正案では学校や病院、 官公庁などの屋内は「全面禁煙」、 新規開店または客席100平方メートル超の飲食店は屋内「原則禁煙」、 加熱式たばこは分煙可能だが、「紙巻きは密閉された喫煙所でのみ可能」となっている。

この改正案に対する賛否を聞くと、喫煙者は賛成が58.0%、 反対が42.0%だった。一方、非喫煙者は賛成が88.0%、 反対が12.0%で、喫煙者・非喫煙者とも賛成が半数を超えた。