JR東日本千葉支社は13日、銚子駅の新駅舎のオープニングセレモニーを開催した。総武本線の終着駅である銚子駅では、約1年7カ月にわたる駅舎建替え工事を経て、地域の特色を取り入れた木造地上2階建ての新駅舎が完成。3月29日から全面使用開始している。
新駅舎は灯台を想起させるさわやかな白の外観となり、駅前大通りから視認性の高い大ゲートをイメージした建物に。駅舎内部は歴史と伝統のある醤油蔵のイメージを表現し、木材の仕上げの一部に千葉県産の山武杉を使用するなど、地域に根ざした駅とした。若者から高齢者、観光客まで、すべての人が快適に利用できる駅をめざし、新駅舎をきっかけにさまざまな銚子に出会える「にぎわい」のある玄関口を創出するという。コンビニ「NewDays」と観光案内所が入居し、レンタサイクルも扱う。
オープニングセレモニーでは、神事に続いてJR東日本千葉支社長の西田直人氏が挨拶。「銚子駅は1897(明治30)年開業。特急・普通列車をはじめ、今年1月から『B.B.BASE』も運行されています。街の拠点としてにぎわいを創っていくため、駅舎を68年ぶりに建て替えることになりました」と述べた。
新駅舎の西側には、朝日をイメージしたデザインという広場も設けられ、銚子の良さをPRするためのギャラリーや撮影スポットも整備された。「JRとしてもイベントを行う予定ですが、ぜひ地元の皆様にもこの広場を有効にお使いいただければと思います。ギャラリーについても、皆様と相談しながら銚子らしいものの展示を行いたい」と西田氏。銚子市長の越川信一氏は、新駅舎について「木のぬくもりにあふれ、あたたかい駅舎だと感じました。銚子の観光拠点、にぎわいの拠点として、JRの皆様と力を合わせ、観光とまちづくりを大いに盛り上げていきたい」と話した。
その後、駅舎内で鏡開きが行われ、新設の広場にて銚子名物はね太鼓の披露も。銚子名産品もふるまわれ、駅周辺は多くの人でにぎわった。