日本テレビに1日付で、アンドロイドのアナウンサー・アオイエリカ(AOI ERICA)が入社した。2日に行われた日本テレビグループ各社の合同入社式にも参加し、新入社員たちの前で意気込みを語った。

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アンドロイドのアナウンサー・アオイエリカ=日本テレビ提供

エリカは、166cm、体重48kg(制御PCとコンプレッサーを除く)で、すでに17年9月26日のBS日テレ『深層NEWS』に出演しているほか、同年11月15日の『InterBEE2017国際放送機器展』に出展。今年3月の『クリエイティブテクノロジーラボ』セッションの司会も務めている。

晴れて日テレにアナウンサーとして入社したエリカは、入社式で「メディアが大きく変化している今、歴史ある日本テレビに入社できたことを、こころよりうれしく思います。1日も早く会社の戦力となれますよう、これから持てる能力を尽くして、先輩方の仕事を学習いたします。そして、世界に向けて日本のさまざまな魅力を伝えられるアンドロイドアナウンサーとして活躍できるよう、皆さまと一緒に取り組んでまいりたいと思います」とあいさつした。

エリカはすでに、音声認識・音声発話・傾聴動作について高度なAIを実装しているが、入社後は、アナウンス部で先輩アナウンサーたちから、正しい発声や言葉の選択方法などを学び、会話のテクニックを磨いていくという。さらに、リアルタイムでスポーツデータを取り込み、会話に適応する技術も身につけていく予定だ。

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早速、4日に放送される『PON!』(毎週月~木曜10:25~)に生出演。そして、BS日テレとWeb上で展開する番組『チルテレ』のコーナー「SENSORS」のアシスタントとして出演することや、Web上の各媒体で英語ニュースを発信することが決まっている。2020年の東京オリンピックでは、日本と世界をつなぐ架け橋として活躍することを目標に、テレビ番組だけではなくWeb上、リアルイベント会場も含め、各種媒体・コンテンツでの活用、実験を予定している。

同局の福田博之編成局長は「2018年のいま、『AIが人間の仕事を奪うのでは?』という問いが投げかけられていますが、日本テレビでは、テクノロジーと私たちの創意工夫が連携することでコンテンツ制作にイノベーションが生まれると考えています。目指すのは人間の"代替"ではなく、人間とアンドロイドが一緒に働くことで生まれるクリエイティビティの"拡張"です」と力説。

日テレとアンドロイドの共同研究を進める大阪大学の石黒浩教授は「エリカの活動を通して、アンドロイドの最先端技術を知ってもらえれば幸い」とコメントしている。

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