LCCのエアアジア・ジャパンは3月21日、名古屋城本丸御殿において名古屋市と「名古屋市とエアアジア・ジャパン株式会社との連携と協力に関する観光・交流協定」を締結した。

  • 「名古屋魅力向上・発信戦略」に示す5本の柱をもとに、連携事項の実現に向け連携・協力をしていく

    「名古屋魅力向上・発信戦略」に示す5本の柱をもとに、連携事項の実現に向け連携・協力をしていく

今回の協定では、エアアジア・ジャパンは名古屋市と緊密な連携を図り、エアアジア・ジャパンが拠点とする名古屋圏の魅力向上や観光促進を行う。2017年10月29日に中部=新千歳線で運航を開始したエアアジア・ジャパンは、地域に根差したエアラインとして、地域とともに成長していきたいとの想いから、今回の協定の締結に至った。

同協定は「名古屋魅力向上・発信戦略」に示す5本の柱をもとに、連携事項の実現に向け連携・協力をしていくというもので、5本の柱は「ブランドづくり」「デスティネーションづくり」「シビックプライドちびっこプライドづくり」「メディアの創造・活用」「サポーター・担い手づくり」を指し示している。

今後実施する事業として、中部地域以外とのネットワークを持つエアアジア・ジャパンの特色を生かし、機内誌等の広報媒体を活用し「名古屋(NAGOYA)」の情報発信を行うことで国内外からの誘客に努める。また、LCCという新たな公共交通を市民により知ってもらい、中部国際空港の母都市である名古屋市の魅力を高めることで、航空路線を利用する人の交流を促進する。

2019年には、中部国際空港において新ターミナルの供用等、名古屋市を始めとする中部地域は航空業界の活性化が期待されている。その環境下でエアアジア・ジャパンは、飛行機を利用するだけでなく、市民がより航空業界に親しみを感じ、触れ合う機会の創出を行っていくとしている。

今回の契約締結について、エアアジア・グループCEOのトニー・フェルナンデス氏は、「昨年10月に運航を開始したエアアジア・ジャパンは、まだ小さい所帯ではあるものの、この名古屋の地にしっかりと、着実に根をおろして、皆さまのご支援をいただきながら、名古屋と札幌を結んでおります。今回の協定を機に、さらに多くの名古屋のみなさまが、エアアジア・ジャパンの気軽な空の旅を利用してくださり、中部国際空港・セントレアを拠点として旅立っていただければと思っております」とコメントしている。

また、名古屋市長の河村たかし氏は、「中部国際空港の母都市である名古屋市としても、『我が街のエアライン』として、エアアジア・ジャパンを末永く応援していきたいと考えています。エアアジア・ジャパンには、成長著しいエアアジア・グループの一員として、この地域を皮切りに日本に新たな風を起こすことを期待しています。また、この協定を基に国内外から名古屋への誘客や、市民が航空業界に一層興味を持つ取り組みを、名古屋市と共に取り組んでいただけるものと信じています」とコメントしている。