1968年に創刊され、今年で50周年を迎える漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』(集英社)の歴史を振り返る大規模展覧会の第2弾「週刊少年ジャンプ展VOL.2 -1990年代、発行部数653万部の衝撃-」が3月19日より「森アーツセンターギャラリー」にて開催される。それに先立ち、15日にプレス内覧会が行われたので、気になる見どころをチェックしてみよう。

  • ジャンプ展VOL.2より

    森アーツセンターギャラリーにて「週刊少年ジャンプ展VOL.2」が開催

「週刊少年ジャンプ展VOL.2」では、90年代に掲載され人気を博し、世界中のマンガファンに今なお愛される作品の「ジャンプヒーロー」たちが集結。『DRAGON BALL』『SLAM DUNK』『幽☆遊☆白書』などの作品原画をはじめ、さまざまな企画展示が行われている。また、2000年代の『ジャンプ』を担う『ONE PIECE』の尾田栄一郎氏や『NARUTO -ナルト-』の岸本斉史氏など5作家の初期作品を展示する「Jump to 2000s」コーナーも登場し、これもファンにはうれしいところ。さらに展覧会会場に隣接する「Cafe THE SUN」では、3月17日~6月17日までの会期中、「JUMP 90's CAFE」として、展示作品をイメージしたオリジナルメニューや店内装飾を展開する。

90年代の『ジャンプ』本誌から懐かしの場面1024枚で壁面が埋め尽くされたウェイティングゾーン「Back to 90'」を抜けると、オープニングシアター「Jump Lightning」エリアが待ち構える。シアターの内容はふせるが、90年代を彩ったキャラクターたちの名シーンが次々登場する迫力の映像を楽しめる。

  • ジャンプ展VOL.2より
  • ジャンプ展VOL.2より

    (C)バードスタジオ/集英社

  • ジャンプ展VOL.2より

    (C)バードスタジオ/集英社

シアターゾーンを抜けると『DRAGON BALL』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『ジョジョの奇妙な冒険』の原画コーナーに突入。『DRAGON BALL』コーナーは「週刊少年ジャンプ展VOL.1」同様、原画パネルでダイナミックに表現され、来場者を楽しませてくれる。また、『こち亀』コーナーには設定資料を元に再現した派出所を設置。『ジョジョ』コーナーは第4部・5部の主人公・ライバルを中心に、美しい原画を見ることができる。トークイベントのゲストとしても登場し、いち早く「ジャンプ展Vol.2」の内覧会を訪れたよゐこ・濱口優も「色が綺麗で芸術的」と大絶賛した色の演出にも注目してほしい。

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    (C)秋元治・アトリエびーだま/集英社

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    (C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

  • ジャンプ展VOL.2より

    (C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

さらに進むと、大きく展開されているのが『幽☆遊☆白書』・『レベルE』、『ろくでなしBLUES』・『ROOKIES』、『SLAM DUNK』の原画展示コーナー。好敵手達との戦いを壁面全体に表示したグラフィックや、「暗黒武術会」の決勝を映像を再現した『幽☆遊☆白書』コーナーは迫力満点で、前田太尊と「東京四天王」のパネルや、番外録「ろくでなしぶるーちゅ(はあと)」のグラフィック壁面が注目の『ろくでなしBLUES』コーナーも必見。

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    (C)冨樫義博 1990-1994年

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    (C)森田まさのり・スタジオヒットマン/集英社

そして『SLAM DUNK』コーナーで、湘北のスターティングメンバー5人を中心とした大型グラフィックと原画、「山王戦 47.5秒の奇跡」の映像を見れば、再び胸が熱くなること間違いなし。

  • ジャンプ展VOL.2より

    (C)井上雄彦 I.T.PLANNING,INC.

この胸熱コーナーを抜けると、最大部数号の巨大表紙が来場者を迎える「Jump Tornade」エリアがお目見え。ここでは『ジャンプ』の歴史やジャンプ躍進のグラフ、最大部数号に掲載されていた作品と扉ページなどをチェックできる。『こち亀』両さんがナビゲーターとなり、ジャンプの誌面で取り扱ったゲームやホビー、スポーツなどの流行を記事で紹介する「Jump Time Cruising」も設置。

「Jump Tornade」の先には、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』『遊☆戯☆王』にスポットを当てた原画展示コーナーが現れる。『るろ剣』コーナーの中央には志々雄との激闘を積層表現で立体化された必殺技の応酬を、「マサルさん」コーナーでは「もきゅ~ん」と聴こえてきそうな「メソ」と歌の数々を、『遊☆戯☆王』コーナーでは、「立体パズル」の立体映像を堪能していただきたい。

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    (C)和月伸宏/集英社

  • ジャンプ展VOL.2より

    (C)スタジオジレッタ/集英社

  • ジャンプ展VOL.2より

    (C)高橋和希 スタジオ・ダイス/集英社

そのほか、出口付近には「ジャンプ展VOL.2」の登場作品で構成されたジャンプの表示をイメージしたモニュメントのフォトスポットが設けられているほか、今回原画出展した作者のコメントが「巻末コメント」風に展示されている。

そして、最後の公式ショップには、「ジャンプ展VOL.2」のグラフィックストーンコースター(『DRAGON BALL』/『幽☆遊☆白書』)や、『SLAM DUNK』の原画風クリアファイルといった限定商品が販売されているので、こちらも要チェックだ!

なお、会場に隣接する「Cafe THE SUN」にはコラボカフェもオープン(営業時間:11時~22時)。コラボメニューは、『DRAGON BALL』をイメージした「クリリンのことカレー」(1,580円)や「フリーザさまの戦闘力530000パフェ」(1,480円)をはじめ、『遊☆戯☆王』をイメージした、「千年パズルデザート」(1,880円)、『SLAM DUNK』から「安西先生のタプタプリン」(1,380円)、『DRAGON QUEST-ダイの大冒険-』の「使徒結集!!大破邪呪文バーガー」(1,580円)など、どれもSNS映え抜群のメニューばかり。

  • ジャンプ展VOL.2より

    (C)井上雄彦 I.T.PLANNING,INC.

  • ジャンプ展VOL.2より

    (C)高橋和希 スタジオ・ダイス/集英社

  • ジャンプ展VOL.2より

    (C)バードスタジオ/集英社

そして、3月15日~3月26日の間には、『週刊少年ジャンプ』の創刊号から2018年14号(3月5日発売)まで、一部を除いたほとんどのジャンプを読める「ジャンプ図書館」が、東京・六本木ヒルズの「ヒルズ カフェ/スペース」(六本木ヒルズ ヒルサイド2階)にオープン。同施設は机やイスなど内装が週刊少年ジャンプで作られた図書館となっており(イスや中央のモニュメントはジャンプ2,000冊で作られているとのこと)、展示本すべてを無料で閲覧できる。また、ジャンプロゴのラテアートを施したカフェラテなど、コラボドリンクも販売されている。

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    (C)少年ジャンプ創刊号/集英社

  • ジャンプ展VOL.2より
  • ジャンプ展VOL.2より

「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.2 -1990年代、発行部数653万部の衝撃-」は2018年3月19日~6月17日まで、東京・森アーツセンターギャラリーにて開催。今回紹介した原画コーナーはごく一部。ぜひ、全貌を自分の目で確かめていただきたい!

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    (C)安能 務・藤崎 竜/集英社

  • ジャンプ展VOL.2より

    (C)小栗かずまた/集英社

  • ジャンプ展VOL.2より

    (C)江川達也/集英社

  • ジャンプ展VOL.2より

    (C)徳弘正也/集英社

  • ジャンプ展VOL.2より

    (C)あんど慶周/集英社

  • ジャンプ展VOL.2より

    (C)漫☆画太郎/集英社

  • ジャンプ展VOL.2より

    (C)真倉 翔・岡野 剛/集英社

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    (C)桂正和/集英社