京都鉄道博物館は15日、JR西日本が保有する展望客車マイテ49形を特別展示すると発表した。3月30日から4月2日まで、本館1階「車両のしくみ / 車両工場」エリアにてマイテ49形2号車とC62形1号機を展示する。
マイテ49形は、昨年9月にデビューした「SLやまぐち号」の新製客車(1号車)のモデルにもなった展望客車。現在はJR西日本網干総合車両所宮原支所に配置されている。
1938(昭和13)年、東京~下関間の特急「富士」に使用するため製造された。当時の形式は「スイテ37形」。展望デッキと展望室、一等客室などを備え、戦前の丸屋根構造が外観上の特徴となっている。戦後は特急「はと」「つばめ」の展望車として活躍。マイテ49形2号車は現役引退後、旧交通科学館に展示され、1987年に本線復帰している。
京都鉄道博物館の特別展示では、展望客車マイテ49形2号車と蒸気機関車C62形1号機を連結するとともに、往年の特急「はと」のヘッドマークも掲出し、かつての昭和の列車をイメージした展示になるという。なお、営業線を運転しての搬入となるため、「輸送上の都合により展示の中止や展示車両を変更する場合があります」とのこと。