社寺巡りに、海の香りの街歩きも

参道を通り抜けて行き当たるのは「深川不動堂」。そして右に進めば「富岡八幡宮」があり、南へ下れば「東京海洋大学 越中島キャンパス」へとたどり着く。東京海洋大学までには、海水が水路を流れる「古石場川親水公園」や「深川ワイナリー東京」もある。

  • 深川不動堂の旧本堂。内部で新しい本堂につながっている。立体的で斬新な本堂では、定期的に護摩祈祷が行なわれている。その迫力は一見の価値あり!

    深川不動堂の旧本堂。内部で新しい本堂につながっている。立体的で斬新な本堂では、定期的に護摩祈祷が行なわれている。その迫力は一見の価値あり!

  • 新本堂は梵字で覆われている。内仏殿4階には日本最大級の天井画があり、無料で拝観できる。そのほか、修行体験なども行なっている

    新本堂は梵字で覆われている。内仏殿4階には日本最大級の天井画があり、無料で拝観できる。そのほか、修行体験なども行なっている

そのたたずまいが美しい富岡八幡宮では、ハッピを着たボランティアガイドさんが神社の見どころを熱心に案内してくれる。そして境内には、露店の骨董市が数多く開かれている。地元の人々に、今も変わらず愛されていることが見てとれる。

  • 富岡八幡宮はとある事件で話題になりつつも、やはり神社としては歴史があり、そのたたずまいは美しい。境内には、歩幅で日本全国を測量し、地図を作成した伊能忠敬の像も

「古石場川親水公園」へは、古石場橋の脇にある階段を下っていく。海水の流れる水路のあたりは、近隣の人々の憩いの場となっているようだ。

  • 「古石場川親水公園」へ。ちょっとした冒険気分

    「古石場川親水公園」へ。ちょっとした冒険気分

  • 昭和めかしい装飾の橋の下をくぐったり、ぴょんぴょんと飛び石を越えて水路を渡ったり。子ども気分で何だか楽しい

    昭和めかしい装飾の橋の下をくぐったり、ぴょんぴょんと飛び石を越えて水路を渡ったり。子ども気分で何だか楽しい

レトロがいっぱい! 東京海洋大学

東京海洋大学は、明治8(1875)年に三菱商船学校として設立されたもので、レンガ造りのレトロ建築がいくつも残されている。そして、かつて練習船として使用されていた「明治丸」も構内に展示。週末も門は開かれていて、誰でも自由に見学ができる。

  • 東京海洋大学 越中島キャンパス。校舎は今も現役で使われている

    東京海洋大学 越中島キャンパス。校舎は今も現役で使われている

  • こんな校舎で勉強できるなんて、学生は幸せだ

    こんな校舎で勉強できるなんて、学生は幸せだ

  • 明治時代に建てられた「第一観測台」。天文望遠鏡が設置してあったという

    明治時代に建てられた「第一観測台」。天文望遠鏡が設置してあったという

  • 扉がオシャレな「第二観測台」

    扉がオシャレな「第二観測台」

  • 明治丸は現存する最古にして唯一の鉄船で、現在は陸上に固定されている

    明治丸は現存する最古にして唯一の鉄船で、現在は陸上に固定されている

  • 予想外に巨大でびっくり。火曜日、木曜日、第一・第三土曜日には無料で船内の見学ができる

    予想外に巨大でびっくり。火曜日、木曜日、第一・第三土曜日には無料で船内の見学ができる

  • 船尾の模様や形がオシャレ

    船尾の模様や形がオシャレ

きわめつけはココ!! ワイナリーでちょい飲み

東京海洋大学の裏手にある「深川ワイナリー東京」は、2016年にできたばかりの新しいワイナリーだ。昼は有料試飲の立ち飲み、夜はワインバルとなっている。ワンコイン(100円)から飲めるため、気軽に立ち寄ってみるのも楽しい。

  • 有料試飲は、100円/20ml、200円/40ml、300円/60ml。ワインリストから選んでオーダーする

    有料試飲は、100円/20ml、200円/40ml、300円/60ml。ワインリストから選んでオーダーする

  • このあたりには川が多い。春には川沿いに桜の花が咲き乱れる。3月24日~4月11日に行われる「お江戸深川さくらまつり」では、小舟に乗ってのお花見もできるという

    このあたりには川が多い。春には川沿いに桜の花が咲き乱れる。3月24日~4月11日に行われる「お江戸深川さくらまつり」では、小舟に乗ってのお花見もできるという

●information
深川ワイナリー東京
東京都江東区古石場1-4-10

人情に和スイーツ、そしてほろ酔いの門前仲町。ここは、空間も時間もゆったりとしているような街だ。時折漂う海の香りを感じながら、自由なジブン時間を楽しんでみてはいかがだろうか。

※価格は全て税込

筆者プロフィール: 木口 マリ

執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。