俳優の萩原健一が、ヒューマンドラマの原案を手がけた。自ら主演する『明日への誓い』が、25日のテレビ朝日系ドラマ枠『日曜ワイド』(毎週日曜10:00~11:50)で放送される。

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    萩原健一=テレビ朝日提供

このドラマは、元刑事という異色の経歴を持つ牧師・神谷将太郎(萩原)が、かつて自分が逮捕した元殺人犯・村田慎一(村上淳)と共に奇妙な旅を繰り広げる、ロードムービーの趣きもそなえた作品。元刑事の牧師と、服役を終えたばかりの元殺人犯という奇妙な組み合わせの道行きには思いもよらぬハプニングがつきまとうが、萩原が作品の根底に込めたのは、"憎しみからは何も生まれない"という強い思いだという。

萩原は「調書を取るうちに、刑事も犯人を憎んでしまうことがあると思う。でも生まれたときからすべてが悪い人はいないわけだから、反省した犯人に、人生はやり直せることを教える元刑事がいてもいいんじゃないかと思ったんです」と、企画誕生の背景を明かした。

今作では、脚本作りに深く関わっただけでなく、本読みやリハーサルなどを丁寧に行い、自らの原案の"立体化"に加わっていきたそう。「やはりキラリと光る作品は丁寧な作業から生まれるものであり、苦労を重ねてこそ育つものだと思います。この作品では脚本の作り方もそうですが、昨今の現場で忘れかけられがちな作業をもう一度やり直したらどうかなと思い、本読みやリハーサルもきちんと重ねていきました」と思いを語る。

デビュー51年目にして、村田を追いかけて列車の中を走り回るシーンや、若者たちとのトラブルに巻き込まれる場面などもあり、アクションも軽々とこなした萩原。「まだまだ見せまっせ~!」と、さらなる意欲を示している。