女優の仲里依紗が、浮気されてしまう妻(=サレ妻)を演じるテレビ朝日系ドラマ『ホリデイラブ』(毎週金曜23:15~ ※一部地域除く)。9日に放送された第7話は、それぞれの登場人物たちが大団円に収まっていくかのように見えたが、ラストで衝撃の展開が…。飯田爽プロデューサーが、撮影現場の裏話を含め、この第7話を振り返る。

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    『ホリデイラブ』主演の仲里依紗=テレビ朝日提供

影を潜めた里奈に「改心するな」の声

第7話では、これまで魔性砲撃を繰り出し続けてきた井筒里奈(松本まりか)が、急に影を潜めた。飯田Pによると「松本まりかさんへの松田監督の演出の指示は『1、2話の頃の里奈(の演技)に戻って』というものでした。里奈は回を追うごとにどんどん悪女成分を強めてきましたが、1、2話の頃はまだかわいい天然な要素も多く、ホラー味は今より少なめでした。監督のプランでは、7話では里奈は一度あのころに戻ってもらい、一見毒気が抜けたように見せる、という意図で演出しています」という。

しかし、SNSでは、これまで里奈にイライラしていたはずの視聴者が「里奈の改心つまらない」「中途半端に改心するな」「里奈おとなしくてイライラしなくて物足りない」という反応に。それだけに、ラストで高森夫妻の娘・七香(渋谷南那)が卒園式で姿を消す事件が発生し、そこで里奈の影が見えたシーンでは「キター!」「あれでこそ里奈」「思いっきり暴れてほしい」「影だけで面白い」と"待ってました"の意見があふれ、飯田Pは「視聴者の皆さんにとってもそのような浸食の仕方をしているということで、本当の魔性ではないでしょうか」と分析した。

また、子供を迎えに忍び込んだ里奈を、夫・渡(中村倫也)が足蹴にしたシーンでは、不協和音が鳴り響くかのように、互いが互いの話を全く聞かずに、平行線で自分勝手にしゃべり続けるという見事な"すれ違い"夫婦の会話が。これは、台本に書いてあったものではなく、現場で監督と井筒夫婦の相談で決まったもので、「渡さんがしゃべっている『なんでお前たちはちゃんとしないんだ!ちゃんと謝らないんだ!慰謝料も払わない…』というセリフは、全て渡さんのアドリブです。中村倫也さんが言うには、渡の気持ちとしてはずっと『俺、謝ってもらってない』というのが気になっていたんだそうです」(飯田P)と、気持ちが入っていたそうだ。

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苦手のたこ焼きを役者魂て食べていた子役

この井筒夫婦とは対照的に、杏寿(仲)のもとに夫・純平(塚本高史)が帰ってきた高森夫妻。謝る純平に杏寿からキスをしたが、飯田Pは「ネイルサロンで支えてくれる友人の優しさにホロっとして『年ですかねえ』という芝居もグッときましたが、純平に自らキスをする杏寿にも泣かされました」とホロリ。一方、娘・七香役を演じる子役の渋谷南那ちゃんは、卒園式シーンのダンスを一生懸命練習していた上、「七香、たこやきが食べたい!」とタコパをリクエストしたものの、実際の南那ちゃんはたこ焼きが苦手だったそうで、役者魂で頑張って食べていたのだそうだ。

次回16日はいよいよ最終話。飯田Pは「夫婦を再構築し、絆を結びなおした高森家と、タガが完全に外れたモンスター魔性の里奈の対決になり、"破壊的"といっていいラストになるでしょう」と予告し、「渡はどうなるか? ハルちゃんや麗華、黒井もどうなるか? 暴走してきた不倫劇の結末を、ぜひ見守ってください」と呼びかけている。