テレビ朝日系ドラマ『ホリデイラブ』(毎週金曜23:15~ ※一部地域除く)での"あざとかわいい"演技が話題になっている女優・松本まりか。彼女が演じる井筒里奈は、夫・渡(中村倫也)がいながら高森純平(塚本高史)と不倫し、その妻・杏寿(仲里依紗)からあらゆる手を使い純平を奪い取ろうとするまさに”魔性の女”だ。
そんな里奈に対する率直な思いやドラマの反響、さらには第1話で話題を呼んだ純平との濡れ場シーンの裏話なども聞いた。
「ここまでするの?」というのはありました
――初めて里奈役のお話をもらったときの率直な感想をお聞かせください。
お話がきてどんなキャラクターかを見たときに、恋に落ちたような、運命の人に出会ったような感覚がありました。なんだか里奈が純平さんと出会った時みたいですね(笑)。
――まさに「当たり役」だったということですね! ただそうはいっても、松本さんご自身が里奈という人物に共感できない点もあるかと思います。共感できる点、できない点をそれぞれお教えください。
里奈の「純平さんが好き」という根本のエネルギーはものすごい理解できますね。その人が誰といようと好きになってしまったということは、人間だれしもあることだから、それは抗(あらが)えないものです。ただ、そこから彼をものにしようと数々の恐ろしい行動に移すということを理解するのはやっぱりなかなか難しくて、「ここまでするの?」というのはありましたね。里奈を深く理解して彼女を愛せないと里奈は演じられないなと。
友達は爆笑? 里奈役への反響は
――とはいえ、恐ろしい行動もいとわない里奈への反響はすごいですよね! 松本さんはこの反響をどう感じていますか?
反響はすごいですよね。こんなにもこのドラマに興味を持って頂けてるんだと、とても嬉しいです。街を歩いてて女性に声をかけられたり、振り返られたりすることもありますし、やっぱり強烈なキャラクターなんだなと感じています。でも、私のお友達は私がこの役をやってるのがすごくおかしいみたい(笑)。普段の私を知ってるからなのか、いつも爆笑しながら見てるそうです(笑)。
――そうなんですね(笑)。普段の松本さんはどういった方なんですか? Twitterを拝見すると、海外に泊まる宿も決めずに一人旅に行くなどかなりアグレッシブですよね。
そうですね。恋愛はどうやらそういう風にいかないけど、普段は里奈みたいな要素はあるんじゃないかなと思いますね。結構ひとりでなんでもするというか、あんまり怖くないというか、自由な感じだと思います。ただ、その一方でものすごい臆病な面もあって、すごく差が激しいかもしれないですね。
――反響の話に戻りますが、SNS上で里奈について「むかつく」など、本気で怒っているような声も多数見られます。ある意味で役者冥利に尽きるともいえますが、ご自身はこれらの声をどう捉えていますか?
そう言われることは分かってはいたし、そこまで気にしてないですかね。ただ自分の想像をはるかに超える反響であったのは確かです。でも悪役って、理性が働いて普通ならできないことをやる人だから、嫌だと思いつつも見たいものじゃないですか。嫌いでも面白いでも、なにか感じてくださるのが私にとってすごくうれしいことで、全てのご意見が本当にありがたいと思ってます。